太陽光投資のリスクについて徹底的に解説!

私は高校生の頃から株式投資をはじめ、既に投資歴は15年を軽く超えていましたが、太陽光投資は手つかずでした。しかし最近は太陽光発電投資に関する研究をはじめました。結論から申し上げますと、太陽光発電投資は、ローリスク派にとっては最上級に位置する投資商品です。反面、ハイリターンを希望する人からすると、物足りない投資商品でもあります。
100%運用が成功する!?
投資に絶対はございません。国債が最も確率高く運用が可能だと言われていますが、国債でもデフォルト(国家破綻)してしまうと投資資金を失い運用失敗となってしまいます。それでは太陽光発電投資はどうなのでしょうか?
産業用の太陽光発電投資は20年間に渡って経済産業省(国)が買取価格を固定で買取る約束をしてくれています。国が電力会社に指示を出し、電力会社から契約日から起算して20年間継続して売電契約を交わしてくれるのです。
ですから太陽が昇り続ける限り収益が発生。電気がどれだけ安くなっても固定価格で買取ってもらえる為、安い値段で買い叩かれる心配はございません。
つまり太陽が昇り続ける限り収益が発生するとなると、国債よりも可能性が高いと言えそうです。
太陽以外の可能性を考える
太陽が昇り続けることを前提としても他にもリスクがあります。例えばこれも国債同様の国家破綻リスクです。経済産業省(国)が保証していますが、我が日本国が破綻しないとも言い切れません。当然、日本がデフォルトしてしまえば保証は外れてしまう可能性があります。
但し、私は日本の国家破綻リスクは非常に少なく、100年以上先まで存続すると思っています。また日本が国家破綻する場合、その他の投資では失敗どころか大きく損失してしまうでしょう。
次なるリスクは発電所が正常に稼働しなくなる場合です。発電所が正常に稼働しなくなる要因としては、経年劣化や外的要因による機械の損傷、故障です。
経年劣化で言えばあまり問題視する必要はないでしょう。太陽光パネルが誕生から寿命を迎えた実例がまだ無い為、はっきりとしたデータがありませんが40年とも言われております。
パワーコンディショナーと呼ばれる電流を電気に変換させる機械はおよそ15年程度で交換が必要と言われていますが、冷蔵庫やテレビ、エアコンよりも頑丈だと言われています。
太陽光機材で最も高額かつ寿命が早い蓄電池は、太陽光発電所には不要ですから経年劣化は放置さえしなければ問題視する必要はないでしょう。
問題は外的要因による故障です。考えられる要因をいくつか列挙しました。
- 自然災害
- 小動物
- 雑草
これら3点について詳しくみていきましょう。
自然災害
例えば太陽光発電所を購入しても、20年間一切自然災害に遭わないなんて言い切れません。太陽光発電所周辺を震源地として大地震が発生するかもしれないし、台風が発電所のど真ん中を通過するかもしれない。雹が降ってくるかもしれないし、小さな隕石が落下することも世界で稀に発生しています。
こういった自然災害によって発電所が崩壊してしまえば当然、太陽が昇っても収益は発生しないでしょう。
しかし、自然災害によって損傷損壊した発電所は保険によって回復させることが可能です。保険は絶対に入っておくべきものでしょう。
小動物

イノシシやシカ、クマなどの小動物らが発電所を荒らしてしまう可能性も無いとは言い切れません。太陽光発電所の建設場所は土地の安さから人里から離れた場所に建設する場合が多く、その場合は動物達が近くに生息していることも想像できるからです。
太陽光発電所の周辺にフェンスを設置することで動物達の侵入を防ぐことが可能ですし、そもそもフェンスは設置義務があります。
見積書の中にフェンスの値段が含まれているかどうか事前にしっかりと確認するようにしましょう。フェンスを故意に外し安くする業者も稀に存在するようです。動物トラブルが起こるばかりか設置義務違反になる恐れがあるので、留意しましょう。
雑草
意外と重要なのが雑草問題です。雑草は成長すると太陽光パネルをつたって草がパネル一面を覆い被さってしまいます。そうなってしまうと太陽光発電所は正常なのに発電しなくなってしまいます。
雑草の成長は早く、たったの数ヵ月で部分的に発電が難しくなり、1年も経たないうちに大きく成長してしまいます。
雑草に対する対策は2つあります。
1.芝刈り
年に2~3回の頻度で芝刈りを行うことで雑草除去を推奨いたします。ただこの場合、芝を刈る為の費用が当然発生してしまいます。多くの方が業者に依頼しますが、1年で15万円~20万円も費用として発生する場合があります。
2.防草シートを張る
雑草が生えてこなくなる特殊なシートがあります。これを発電所の敷地内に張り巡らせることで雑草の発育を防止することが出来ます。お値段は張りますが、10年間芝を刈る価格よりも安くなる場合がある為、20年30年と発電所を稼働させることを想定するなら購入した方が結果的には安く抑えることが可能です。
まとめ
太陽光発電投資は非常にリスクが少ないことがお分かり頂けたと思います。太陽の寿命は推定残50億年と呼ばれていることから、外的要因の自然災害と動物、雑草らのリスクを回避すれば100%に近い確率で利益を出し続けることが可能だと思われます。
但し、腹立たしいことですが、悪徳業者に当たってしまい利益が出なかった!という話もあります。次回は悪徳業者に対する対策を解説いたします!