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Professional Investment Method

本記事ではProfessional investment method(上級者向け投資方法)のご紹介をさせていただきます。初心者の方はこういった運用法で投資している人もいるんだ。くらいで見ていただけると幸いです。

当然のことながら投資方法には難易度があります。株式投資経験が全く無い方はいきなり信用取引や先物取引を行うことは出来ません。(審査に落ちてしまいます)ですのでこれらは必然的に上級者向けの投資方法だと言えるでしょう。

合成ポジション

先物オプション取引を行う上で合成ポジションを覚えることは必至です。そして合成ポジションを勉強する際に必ず覚えるのがストラドルとストラングルの合成ポジション戦略です。私も証券会社の研修でまずこの2つを勉強した記憶があります。

ですがこの2つは正直使いません。なぜならこれらの特徴は「この先、上昇するか下落するか分からない。」という状態で使うからです。私は先物オプション取引を行う際は通常、上昇あるいは下落の見通しを立ててから行います。そして大体トレンドは当たっています。なのにその方向性すらポジションを組む時点で分からない人はそもそもやるべきではないと思ってしまいます。

しかしストラドルやストラングルは単純な損益図で分かり易さがあります。SBI証券のオプション・ストラテジーのページでもストラドルの売りとストラドルの買い、ストラングルの売りとストラングルの買いの4つが紹介されています。合成ポジションについて分かりやすいのはこの4つであり、これらは勉強材料としては非常に優秀です。

引用元:SBI証券

私が普段行っている売買戦略の1つにショートバタフライがあります。このショートバタフライ戦略はこれから先よく使う機会が増えていくと思っています。2020年から本格的にその機会は増えて2021年~2022年の最長3年半位は機会があるかなと思っています。同時にロングバタフライも有効です。この一文だけでもこれからの株式相場がどういった状態が大凡の検討は付くと思います。

ショートバタフライ

権利行使価格の安いOTM状態のオプション(プットまたはコール)と権利行使価格の高いITM状態のオプション(プットまたはコール)をそれぞれ同単位ずつショートします。この時の枚数はロングポジションと同じ枚数になる様に調整してください。次に権利行使価格がATM(私はATMの前後±125円も取り入れますが、IV値によります)状態のオプション(プットまたはコール)をロングします。このロングする数量は先ほどお話しましたが売りの枚数と同数に調整してください。

引用元:SBI証券

これはSBI証券で先物口座があれば誰でも無料で使用できるオプション取引ツールです。説明不要な所ですが分からない方の為に、青色の線がプットオプションの買いでオレンジ色と緑色の線がプットオプションの買いです。

この個別オプション線を3つ重ねることで合成ポジションが完成します。合成ポジションとして完成したものが下にある写真で、これをショートバタフライと呼んでいます。

引用元:SBI証券

正にこれが有効的であるかを示す相場がつい最近ありました。それがG20が終わり米中貿易通商が改善された形で株価が上昇した2019/07/01~2019/07/17の2週間です。この2週間は2016年10月以来ぶりとなる10営業日連続の売買代金2兆円割れでした。リアルタイムで株式相場を見ていた方なら株式市場の終焉を気にするほど閑散とした相場だった筈です。

こういった閑散相場では材料が乏しいが為に上昇することが出来ない。かといって特段売りという訳でもない。端的に言えば、適正価格状態にあるわけです。しかし薄商いが続くことがそもそも悪材料であり、そういった状態が続けば投資家は一端ポジションを解消する動きに出ることが多いです。つまり下落する可能性が高いと言えます。

そういった状態でショートストラドルやショートストラングルを組んでもロング方向に進む可能性の方が少ないのに、ロング方向に資金を投ずることがリスクではないかと考えます。そこで今回のショートバタフライを採用することで、相場がずっと安定相場になった場合でも損失が限定され、僅かでも下に振れれば利益が取れるものです。代償としては大きく下落した場合に本来獲得できる利益が失われる形にはなりますが、適正価格状態で揉み合いしていた相場で大きく下落する要因としては企業決算や重要経済指標が頗る調子が悪い場合あるいは戦争やテロといった突発性の強い外的要因こそ無い限りは大きな下落には至らないと考えます。これら少ない確率を捨てて保険を張りながら利益を取りにいけるショートバタフライこそこの先活躍する合成ポジションであると筆者は考えています。

ショート・プット・バタフライの構成条件

おさらいですが、ショートバタフライ(プットVer)を作る際の構成条件を再度確認していきましょう。若し、ショートバタフライを組む場合はこちらのページをスクリーンショットでもして見ながらやってみてください。

OTM状態にある権利行使価格のプットオプションの売り×1

ITM状態にある権利行使価格のプットオプションの売り×1

ATM状態にある権利行使価格のプットオプションの買い×2

上記4枚が1セットですので、2セットの場合はOTM状態にあるプットオプションの売りを2枚とITM状態にあるプットオプションの売りを2枚、ATM状態にあるプットオプションの買いを4枚の合計8枚ということになります。

注意したいのが無理矢理、ショート分の利益をロング分の損失に充てて損益をペイさせたり利益に変えたりということを考えないことです。ロング分のプレミアムの支払いが割安になるくらいのイメージで合成ポジションを構築してみてください。筆者的にかなりオススメの投資方法です。

良くか悪くか

数年前までは先物オプション取引は認知度がとても低いものでした。しかしSNSを通じて違法業者がオプションを絡めた情報商材を高額な価格で販売して話題になっていました。筆者のSNSにも未だに高額な情報商材を売りつけてくる営業メールが頻繁に届きます。

被害が大きく一時社会現象にまでなったおかげで悪いイメージですが先物オプション取引の知名度は格段に向上した気がします。5~6年前までは筆者が「先物オプション取引をやっている」と言うと「何それ?」という反応でしたが、近年では冷たい目で見られることもしばしばです。

しかし先物オプション取引は正しい知識で取り込んでいけば投資をこれまでよりも何倍にも何十倍にも楽しくしてくれる最高の取引だと確信しています。現に筆者の運用収益の7割~8割は先物オプション取引による利益です。

最後少し投資戦略とは違う話をしてしまいましたが、この記事をきっかけにして先物オプション取引を始めてみようと思う方が増えればとても嬉しく思います。

但し、先物オプション取引は非常に高度な知識と技術力が必要とされるものなので、投資経験の乏しい方は先ずは現物取引や信用取引、投資信託などで経験を積みながら並行して先物オプション取引のシミュレーション売買などをご自分でやることを推奨致します。

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