ストーリー

【第12章】IV( Implied volatility )

この章ではIV( インプライド・ボラティリティ)について学んでいくよ

あれ?前回の章ではブラック・ショールズ・モデルについて少し触れるって言ってなかったっけ?

うん!まずはブラック・ショールズ・モデルからやっていこう!

ブラック・ショールズ・モデル

これはオプションの価格を計算する方程式なんだ

え??数学なの???

かなり高度なね

計算に必要な材料は、権利行使価格、満期日までの期間、原資産価格、原資産の利回り、政策金利、volatilityでね、原資産価格と原資産の利回り、政策金利、volatilityは市場から情報が得られるんだけど権利行使価格と満期日までの期間は自分で考えるものだから市場から入手できないんだ。(取引画面にある)

・・・うん

C:コールオプション、S:原資産価格、K:権利行使価格、r:無リスク利子率、T:満期までの期間、σ:volatility、g:予想配当率

これが計算式で・・・

ギブ・・

まあ、ブラック・ショールズ・モデルっていうのはオプション価格を計算するための方程式のことだよ。ヨーロピアンモデルにしか対応していないし、計算式を理解する必要も無いし、覚える必要もないよ

よかった・・・

こんなのがあったなあくらいでいいよ!軽く触る程度って言ったでしょ

あ、ヨーロピアンモデルって何かな?

うん!こっちの方が大事だよ!

権利行使には、ルールの異なる2種類のタイプがあってね。満期日にしか権利を行使できないヨーロピアンタイプと、いつでも権利を行使できるアメリカンタイプがあるんだ。

え?じゃあ買い方はアメリカンタイプの方がいいね。売る時にはヨーロピアンタイプを選んでっと・・

実は原資産によってタイプが決まっているんだ。日経225オプションはヨーロピアンタイプで、先物オプションはアメリカンタイプなんだよ

それにアメリカンタイプはいつでも権利が行使できる利便性からプレミアムは高くなる傾向にあるし、ヨーロピアンタイプは反対に安いんだ

インプライド・ボラティリティ

じゃあ今回のメインとなるIVについて学んでいこう!

こっちは大事なんだね!

うん、IVは取引する上で必要な情報だからしっかりと覚えよう

IVはプレミアムがどれくらい動くのかをブラック・ショールズ・モデルを使って計算しているんだ

おぉ、ここでブラック・ショールズ・モデルが出てくるんだね!

つまり投資家達が今後どう動くのかを予想している値ともいえるんだ。

これが実際の取引画面だけど、IVの項目があるね

本当だ。権利行使価格が高ければIVも高いっていうわけじゃないんだね

このIVはブラック・ショールズ・モデルを使って計算するわけだけど、上記画像の通り既に計算されて表記されているからあのややこしい計算式を覚える必要はないんだ

よかった・・

ブラック・ショールズ・モデルというものがあるんだということが分かればいいんだね

IVは10~30の値で推移していることが多いんだけど、このIVの高低差で以下の様に判断することが出来るんだ

IV volatility プレミアム
高い 下落の力が強い 高額
低い 上昇の力が強い 低額

例えばIVの値が30の場合、普段10~30で推移していれば今後は下がる可能性が高いって思うのが普通だよね。これはみんなそう考えるから実際にも下がるんだ

IVが高い場合、今後値動きの落ち着きが予想されるからオプションを売ることで利益を得る確率がぐっと上がるんだ。

例えば500円離れたOTMのコールオプションがあったとする。これのIVが30だった場合、今後ボラティリティが下落することが予想できるから値動きが下がるはずだよね

値動きが大人しくなれば満期日までOTM状態が続く可能性が高くなる。だから幻想利益が実現利益に変わる可能性が高くなるといえるんだ。

すごい!

反対にIVが10の場合、プレミアム(購入価格)が安い上に今後利益になる確率が高いということは買い手にとってお得であることも言えるよね?

確かに。コールオプションを持っていていまは+500円のOTMでも今後大きく上昇すればITMに変わるかもしれない。さっきと逆だね!

その通り!ただこの10~30pointという値が必ずしも正確であるわけではないんだ。第11章でみたvolatilityのように過去と現在を見比べてみる必要があるんだ。

確かに、現時点の平均が10~50だったら30だとそんなに高くもないもんね。

仕組みを考えると50というのは考え難いけど、考え方はそれで合っているよ!

ふぅ。なんかだいぶオプションについて分かってきた気がするよ

まだまだだよ!オプションの楽しいところはこれからなんだ。

質問だけどプットオプションを売った場合、損失はどうなる?

え?そんなの簡単じゃん。売り方は利益限定・損失無限大だから無限大の可能性があるってことでしょ

うん正解。でも損失無限大ってやっぱり怖いよね?

そりゃ怖いに決まってるわよ。

実は、利益も損失も限定できる売り方があるんだ

え?そんなことできるの??

うん出来る!次の章ではその方法について説明するね!

よーし!あと少し、頑張ろう!!

【第13章】合成オプション

【第11章】ボラティリティと金利とオプション

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