ストーリー

【第11章】ボラティリティと金利とオプション

オプション価格は本質的価値と時間的価値の合算で大体が決まるけど、他にも価格構成要素があるんだ。それがvolatilityと金利だよ。

ボラティリティってなに?なんでボラティリティだけ英語なの?

ボラティリティは価格変動率のことを指しているんだ。ボラティリティは先物オプションのみならず株式投資やFX、CFDにも登場する重要なものだよ。特にスキャルピングトレーダーやデイトレーダーには切っても切れないくらい密接な関係なんだ。

このチャートの中にはvolatilityが小さい期間とvolatilityの大きい期間があるんだけど、どこか分かるかな?

うーん・・。ボラティリティの小さい期間は左側で右側が大きい期間かな?

正解!分かりやすくいうと値幅がどれだけあるか?ってことだよ。ただ具体的にこれだけの値幅があったらvolatilityが大きい、小さいっていう明確な定義はないんだ。

どうやって見分けるの?

過去の値幅で平均を見て、平均以上あれば大きいと言えるし平均以下であれば小さいといえる。平均を見なくてもパッと見た感じで判断する場合の方が多いけどね。これはもう慣れだよ

こっちがvolatilityが大きかった期間だね

ボラティリティの大きい期間の左側はとことん落ちてるけど、右側はとことん上げているね(笑)

うん。売ってしばらく待てば利益。買ってしばらく待てば利益になる相場だったようだね。この様にボラティリティ(値幅)の大きい状態だと非常にトレードが楽なんだ。

ボラティリティの小さい方をもう一度見てみよう。

これだと買ってしばらくすると下落して損、売ってしばらくすると上昇してまた損。といった具合にトレードがうまくいかない場合が多い。こういう相場はとっても難しいんだ

なるほど。確かに難しそう・・・。どっちなの?ってなると思う

1度話をオプションに戻そう。

現在の日経平均株価が20,000円だとして満期まであと3週間残っていて、権利行使価格が19,000円のコールオプションを持っているとしよう。

ITM(イン・ザ・マネー)状態だね

そう。しかしここ最近は海外経済や為替が不安定だけど、日本企業は好決算が続いている為か日経平均株価が1日に500円以上下げたり上がったりを繰り返している。どんな心境だと思う

え?うーん・・。そりゃ、1,000円以上値上がりされるとOTMになっちゃうから不安だよ・・・

では逆に1日の値動きがほとんどない状態だったらどう思う?

その状態が3週間続けば利益だから安心だね!

そう。これはみんな同じ気持ちなんだ。値動きが激しいと今現在OTMでも近いうちにITMになる可能性があると思えるし、値動きが全然ない静寂ムードだとこの先もずっとOTMはOTMのままだと思うんだ。

たしかにー

ボラティリティが小さい ボラティリティが大きい
プレミアムの価値が減額 プレミアムの価値が増額

つまりこうなるんだ

金利

オプションのプレミアムは政策金利の影響も受けるんだよ

政策金利?

期間が1年未満の金利のことで短期金利とも呼ばれているよ

政策金利についての説明は割愛するけど、これがオプションのプレミアムにも影響を与えるんだ。でも他の価格構成要因と比べれば1番弱いけどね!

政策金利の上昇 政策金利の下落
コールオプション 増額 減額
プットオプション 減額 増額

うぅ・・たくさん出てきたから頭の中がこんがらかってきたぞ・・?

さっきも言ったけど、金利はあまり気にしなくてもいいよ!「金利も影響したっけなあ~」くらいでいい。取引に大きな影響を与えることは少ないよ。「あぁ金利のこと考慮してなかったああ!!!」なんて後悔したこと1度もないもん

価格構成要因で大事なのは、原資産価格時間的価値本質的価値、そしてボラティリティでいいのかな?

うん、政策金利は余裕があったら覚えておけばいいよ

次章ではブラック・ショールズ・モデルについて少し触れて残りはIVについて学んでいくよ!

車か何かかな?

期待しててよ・・・

【第12章】IV( Implied volatility )

【第10章】先物オプション取引の本質的価値

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