2019年3月1日(金)の日本株式市場の動向まとめ

日経平均は反発
本日の日経平均株価は前日比217.53円高い21,602.69円で取引を終了。終値は昨年12月13日以来約2ヵ月半ぶりの高値水準となりました。
ドル円が111円後半まで乗せるなどの外部環境を背景に為替と連動する海外勢の先物買いが入り、指数を押し上げました。
午前の取引時間中に中国国家統計局が2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9と発表しました。好不況の分かれ目となる50を下回りはしましたが、前月からは上昇しており、懸念されていたほど弱くなかったことで、電気機器、機械などの輸出関連を中心に買いが広がりました。
週末を控えていることもあり、大引けでは利益確定売りからやや伸び悩みました。
個別銘柄では、小林産業<8077.T>が反発。
前日28日に1億5000万円を上限とする(自己保有株を除く発行済み株式総数の1.9%に当たる50万株)自社株買いを実施することを発表。需給改善などを期待する買いが広がり、株価は前日比5.76%高の312円を付けました。
一方、パルコ<8251.T>は続落。
前日28日に19年2月期業績予想を発表しました。連結営業利益を従来予想の108億円から51億円に下方修正したことが嫌気されました。競合激化に加え、年末・年始商戦などで衣料品を中心にパルコ既存店舗やグループ企業の専門店が苦戦した事が今回の下方修正に影響しました。株価は0.094%安の1,062円を付けました。
そしてTOPIXは前日比0.50%高で取引を終了。東証1部の騰落数は、値上がり1180銘柄、値下がり859銘柄、変わらず91銘柄でした。国内企業の来期見通しも依然読みにくい状況が続いており、海外勢の買いが本格的に入ってこないと日本株も頭打ちとなるのではないかと見ています。
セクター別では以下の通り。
値上がり | ポイント | 上昇率 |
1.水産・農林業 | 613 | +1.76% |
2.医薬品 | 3022 | +1.74% |
3.精密機器 | 6447 | +1.10% |
続いて値下がり率トップ3です。
値下がり | ポイント | 下落率 |
1.海運業 | 250 | -1.74% |
2.鉄鋼 | 461 | -1.21% |
3.非鉄金属 | 914 | -0.72% |
海外市場指数一覧
指数 | 価格 | 前日比 | 前日比% | 52週高値 | 52週安値 |
NYダウ | 25916.00 | -69.16 | -0.27% | 26951.81 | 21712.53 |
S&P500 | 2784.49 | -7.89 | -0.28% | 2940.91 | 2346.58 |
FTSETM100 | 7074.73 | -32.47 | -0.46% | 7205.07 | 6599.48 |
香港ハンセン | 28787.08 | +153.90 | +0.54% | 28533.36 | 24896.87 |
上海総合指数 | 2994.00 | +53.05 | +1.80% | 2729.46 | 2440.91 |
FTSE中国 | 19682.30 | -151.85 | -0.77% | 19480.32 | 17124.49 |
台湾加権指数 | 10389.17 | -2.38 | -0.02% | 11261.68 | 9319.28 |
WTI原油先物 | 57.70 | +0.48 | +0.84% | — | — |
※アジア市場は日本市場の取引終了時点での価格の為目安としてお考え下さい。