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米中貿易摩擦収束か?機関投資家の買戻しで日経平均株価は大幅上昇!

久々に25日移動平均線上を突破

この日の日経平均株価は263.80円高い20,666.07円で取引を終えました。始値から安値の価格幅が18.68円しかない右肩上がりの相場でした。東証1部上場企業の騰落結果は上昇が1,538銘柄で下落は525銘柄で実に全体の約75%が上昇する盛況で売買代金は2兆1,529億円ありました。

また株価が25日(中期)移動平均線を久々に突破しました。昨年12月5日以来実に44日ぶりの上抜けで今後の株価回復に期待の持てる動きでした。今週1週間を振り返っても4営業日(月曜日は成人の日で休場)上昇やGUなど相場に強さを感じました。では今週のイベントをおさらいしましょう。

米中 追加関税を引き下げ!両者歩み寄る形で幕引けか?

ダウジョーンズ通信が17日の午後にムニューシン米財務長官が対中追加関税の一部または全部を撤回する案を提案したと報道しました。2018年年末の大暴落の引き金となったのは米中貿易摩擦です。もしこれが実現すればこの騒動が収束して再び買いが戻ってくる可能性は高いと言えます。実際、米国市場では中国関連株を中心に買いが多く入りました。

個別銘柄では中国への売上比率の高いCaterpillar Inc.(キャタピラー)やBowing Co、(ボーイング)E I Du Pont De Nemours And Co,(ダウ・デュポン)などに大きく買いが入りました。

Caterpillar Inc.(キャタピラー)日足チャート

昨年の12月26日から順調に回復しています。10月の高値159.12ドルまで回復するのにあと25ドル弱です!直近では140ドル付近で大きく下落していることからこの辺りで売り圧力が強まらないかどうかが注目です。

Bowing Co、(ボーイング)日足チャート

キャタピラー社と同じ期間で表示していますがボーイングの方が上昇が先行している様にも感じ取れます。しかし直近1月18日では弱い陽線で終わっています。実はボーイングは昨年の12月3日と11月8日付近、10月16日付近で370ドル前後を境に大きく値を下げています。

つまり来週この370ドルを超えられるかどうかがカギとなっておりここを超えることが出来れば10月上旬以来の価格回復となり期待されています。

E I Du Pont De Nemours And Co,(ダウ・デュポン)日足チャート

ダウ・デュポンは昨年の2018年1月下旬から下降トレンドです。特に10月の米中貿易摩擦の影響によるNYダウ暴落以降の下げ幅は凄まじいものがありました。一時は2016年7月以来の50ドル割れにも期しており今回の米中貿易摩擦が解消されたからといって株価が右肩上がりに回復する可能性は低いとみています。

中国が景気対策を表明!

中国国家発展改革委員会が「第1四半期に経済が良いスタートを切れるように目指す。」と表明しました。財政支出や減税拡大などの景気対策について言及したことで中国株式市場と米国株式市場が揃って反応。更に円が売られることで円安になりこれが日経平均株価にも良い影響を与えたものとみられます。

△ドル円チャート(日足)大きく上に上昇し円安に。中期移動平均線を突破!

日本電産が業績予想を下方修正!記者会見で「尋常ではない」

木曜日には日本電産が緊急記者会見を実施しました。その内容は「米中貿易摩擦問題が引き金となり2019年3月期の業績予想を下方修正する。」というものでした。日本電産はこれまで増益を続けてきましたがここで一転し、減益となりました。

取引先となる中国企業からの受注が減ったことで昨年11月と12月の売上高が激減したことを受けて永守重信会長兼最高経営責任者は「変化は尋常ではない」と思いを吐露しました。

しかし米中貿易摩擦の影響を受けての減益であって本来の事業活動に何ら問題は起こっておらずまた翌日になって米中貿易問題の収束報道がダウから発表があったことで株価は1日でほとんど回復しました。

6年間増益だった企業が海外の他国間で起こった貿易問題が原因で減益となったのは残念なことですが新工場の計画も会見では示唆し、投資家達へ強い自信を見せつけていました。

機関投資家の買いが多く入った週でもあった

今週の火曜日時点での空売り比率は44.4%ありましたが週末金曜日では42.4%と2%下落しました。内訳は2.2%を機関投資家が買い戻しを行い0.2%を個人投資家が新規信用売り建てした模様です。機関投資家の買戻しが金曜日の上昇に大きく影響を与えた可能性もあります!

出典:株式会社東京証券取引所「空売り集計ページ」

尚、空売り比率は2019年に入ってから過去最低で今後再び機関投資家の空売りに要注意です。

1週間お疲れ様でした。

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