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オプションのショート(売り)は危険?

単独ショートは危険

先物オプション取引においてコールにしろプットにしろ単独ショートするのは非常に危険です。しかしショートの場合は利益で終わる確率は極めて高いといえるばかりでなく利回りも高いことから利用しないのはもったいないです。

89%の確率で利益

前回のSQ値から1,000円離れたOTMのコールオプションを売ることで利益に終わる確率は89%(検証機関:2000年1月~2018年12月まで)あります。一般的な投資において89%の確率で利益になることは極めて高いと言えますが、これには裏があります。

前回のSQ値から1,000円以上離れたOTMを売ったとしても利益は非常に小さく、せいぜい数千円です。ここで上記検証期間において1,000円離れたOTMのコールオプションを毎月1枚ショートし続けた場合でかつ利益を3,000円に統一した場合、合計損益はいくらになっていると思いますか?実は10,390,000円の損失なんです。

コールオプションということは日経平均株価が下落する際にはどれだけ下落しても利益です。あのリーマンショック時でさえも損失を被ることはありません。しかしたったの1枚で18年間の総額が1,000万円を超える損失なんです。これほどまでに危険なことはありません。

借金リスクがある

先物オプション取引では預けている証拠金以上の損失を被った場合は証券会社に対して借金が生じてしまう場合があります。通常の株式取引では現物取引においていえば株を買った会社が最悪倒産しても負債を負うことはありません。ここが証拠金取引の落とし穴とも言えます。

実際に突如として起こったリーマンショックなどの大規模な経済ショックによって多額の負債を抱えた人は少なくありません。そして各証券会社はこういった事態を未然に防ぐべく注意喚起を行っていますが、残念ながらこういった経済ショック時には毎回負債を抱える投資家が出ているのも事実です。

オプション取引の特性を活かすべき

オプションではコール(買う権利)とプット(売る権利)があり、既に多くの合成オプション戦略が世に出ているにも関わらずこれを使わない手はありません。例えばバーティカル・ブル・コール・スプレッドであれば歴史的な大ショックが起こっても損失を限定することが出来るのです。

例えば上で紹介した1,000円OTM寄りのコールオプションを売る単独ショートの方法を500円OTMのコールを売って250円高いコールオプションを買うことで出来るバーティカル・ブル・コール・スプレッドをした場合に利益が90,000円、損失が250,000円で仮定した場合で18年間に受け取れる総額は1,304,000円とプラスで終わります。

この様に合成ポジションを使ったショート戦略であれば非常に有力であることが分かります。また今回ご紹介したバーティカル・ブル・コール・スプレッドを合成する際に必要な証拠金の金額も約500,000円(2018年12月27日現在)となっていることからとても安価であることも魅力のひとつです。

※仮にこの条件で1,000万円を用意して18年間運用していた場合に発生する損益は2,608万円です。1年間に受け取れる利益は約145万円と資産運用としては申し分ない金額です。(但しマイナス発生時でも毎回1,000万円を用意できることを想定)

バーティカル・ブル・コール・スプレッドについてはコチラ

目先の利益は捨てる

単独ショートとバーティカル・ブル・コール・スプレッドによるショートでは最初に受け取れる利益が全然違います。またバーティカル・ブル・コール・スプレッドが発動する機会も少ないことから「今回だけ単独ショートでいってみよう。」と、甘い誘惑に負けてしまいかねません。

しかし上の例では合成オプション戦略では中長期的にみて利益が残っていることから一種の保険であることを理解しましょう。

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