資産運用

投資家が実際に使っている運用方法

要点

  • ブレイクアウトのポイントは1つだけじゃない(文末に一覧表有り)
  • 右肩上がりの出来高では強い上昇が期待される
  • ブレイクアウトにもだましは存在する
  1. ブレイクアウト
  2. 直近高値の捉え方
    1. 1回目のエントリーポイント
    2. 2回目のエントリーポイント
    3. 3回目のエントリーポイント
    4. 4回目のエントリーポイント
  3. 理想は右肩上がりの出来高
  4. 素早い損切りも大事
  5. 逆指値との相性が抜群!
  6. ブレイクポイント一覧

ブレイクアウト

筆者が証券会社の運用部にいた時にも使われていた方法で現在も株取引をする際には使用しているのが“ブレイクアウト”です。これは高値抜けとも言われていて、その名の通り直近高値を超えた時点で買いを仕掛けることで上昇の波に乗るというものです。直近高値だけでなく、様々なポイントごとに買いを仕掛けていきます。例えば「前日の終値」や「年初来高値」、「上場来高値」のこれら3ポイントは最低限、基本として落とし込んでおくといいでしょう。更に直近高値が最も多くのエントリーポイントとして使用されます。

直近高値の捉え方

※テリロジー(2018/06/21~2018/09/21・日足)

上記画像ではSBI証券のHYPER SBIで表示したチャートにHorizontal Lineで高値のポイントとなる場所に横一直線の赤色ラインを引いたものです。更に直近高値の目安に青色のチェックマークとその値段を超えた日足に黄色の丸点を付けたものです。合計4か所の買いエントリーポイントが存在することになります。

1回目のエントリーポイント

7/24に付けた849円の高値をその後13営業日に渡って超えることなく、遂に14営業日目で849円を超えました。この日の終値価格で924円と仮に850円で買っていたら74円も利益になっていました。更に今回は849円の直近高値を超えるまでの14営業日の間に大きな下落も無く、700円~849円の間で株価が推移しました。この比較的高い水準で株価が推移していたことも強い上昇力の原因となったことがわかります。

2回目のエントリーポイント

8/16に付けた1,090円を抜ける8/27が買い場です。この日、高値を超えて終値価格は1,120円と30円高で取引が終了しました。今回は1回目のエントリーポイントと比べて期間が短く7営業日目であったことや8/16に高値を付けたその日から3営業日に渡って陰線を形成させたこともあり上昇は強くありませんでした。それでも利益となったことには変わりありません。

3回目のエントリーポイント

9/4に付けた1,187円を9/7が少し更新、その後9/8に大きく更新し、上昇トレンドを形成したものです。ブレイクアウトだけに言えたことではありませんが、全ての投資方法に絶対はありません。全てのストラテジーには“だまし”と呼ばれる逆転の動きをするものがあり、9/7もだましが起こったことで高値を更新しても大きな上昇には至りませんでした。

但し、このだましにも大きな上昇にも納得した説明のいく理由が隠れています。

両者には共通した原因が考えられます。1つ目は、出来高が非常に少なかったことが原因として考えられます。

上記画像の左端が3回目のエントリーポイントとなる9/4です。画像の下にあるブロック体が出来高でその日の取引量を表しています。9/4の出来高が3,182,900株だったのに対して、9/5は1,422,700株、9/6は1,092,800株と少ないことが分かります。ここから分かることは9/4で株を買った人の多くが含み損を抱えていることが想像できます。

ブレイクアウトして儲かると思ったから買ったのに、下落してしまい含み損を抱えてしまったら多くの人は「少し戻ってきたら売ろう。」とか「元の値段に戻ってきたら売ろう」といったネガティブな考えに陥ります。実際、10年近く株取引を経験している私自身もこの様な場面に遭遇すると「少し戻ってきたら売ろう」と考えるか「もう少し様子を見よう」と考えてしまうことも少なくありません。

2つ目は、こう考える人が多いことや期間が短かったこともあり9/7の上昇で高値を超えても大きな上昇には至りませんでした。この日の出来事は2,976,800株と9/5-6の2営業日と比べれば多いものの9/4の出来高量には若干劣ったことも原因の1つと考えられます。

ところが9/11にはこれまでの出来高とは明らかに多い8,181,000株の取引量があり大きな上昇に発展しました。ではここで1回目のエントリーポイントにおける出来高量を見てみることにいたします。

薄い縦線が伸びているあたりを境にして、円弧を描く用に出来高量が増え、高値を超えた日は急増していることが分かります。この高値を超えた日の時点で、これまで狭いレンジで含み損となっていた人(それも大きな損失ではない)も大きく含み益となったことや長い期間揉み合っていた値段を超えたことで上昇したのではないかと考えられます。

4回目のエントリーポイント

今回も2回目のエントリーポイントの時と同様に出来高量が下落していたことや高値日の出来高量が極端に多いことで含み損状態の人が多いことなどが理由で大した上昇には至っていません。

9/13に高値を付けた出来高量は9,035,400株だったのに対し、その翌営業日の9/14は3,532,700株、更に翌営業日の9/18は1,922,200株、9/19は1,658,700株と大きく目減りしていきました。9/20に9/13の高値を抜けてもその出来高量は9/13と比較しても半分に満たない3,938,400株で更新値段も8円高とイマイチ。9/21に大きな上昇を見せるも翌営業日の9/25は頭打ちとなっています。

この様に、出来高量によってブレイクアウトしても強かったり弱かったりと様々です。

理想は右肩上がりの出来高

最も理想的なブレイクアウトの方法は1回目のエントリーポイント時の様な右肩上がりに出来高が伸びていった場合です。また直近の値幅が狭いことや期間が長いことも大きく上昇する要因でしょう。

ただいずれの場合も多かれ少なかれ高値を超えたことで上昇したことには違いありません。

だましを除いて直近高値を抜けた場合には積極的に買いを仕掛けていくことは運用していく上で大事な目安です。

素早い損切りも大事

直近高値抜けで購入後、結果が自分の想像と異なれば素早く損切りを行いましょう。直近高値抜けでも買いポイントを間違えるとそのまま急転直下して下落していくことも珍しくありません。大きな上昇に発展しなかった場合には早めの利益確定または損失確定を行い資産保全に努めましょう。

逆指値との相性が抜群!

ブレイクアウトでは、直近高値や直近高値+1tick上を買いに行く戦略です。日中忙しいビジネスマンには逆指値注文を出しておくことで直近高値を見逃すことなくエントリーすることが可能です。しかし、逆指値で注文できるのは値段だけで例えば「出来高が右肩上がりでなければ直近高値を抜けても買わない。」といった注文は通りません。出来高の推移は自分自身で見ていく必要があります。

直近高値抜けで買うことは日足でのトレンドだけでなく、週足や月足。更にはスキャルピングトレードによる分足やティックチャートでも活用いただくことが可能です。また不定期更新ですが、当サイトの会員限定カテゴリにある「銘柄情報」にも出来高が右肩上がりの株や直近高値抜けそうな株を掲載していきますので、併せてご確認ください。

ブレイクポイント一覧

  • 直近高値
  • 前日の終値
  • 日足で見た直近高値
  • 週足で見た直近高値
  • 月足で見た直近高値
  • 年初来高値
  • 上場来高値
  • VWAP価格

など

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