金スポット

金投資で損しない?必要な知識とは

金価格が上昇する1番の要因は円高にシフトすること。その他には日経平均株価の下落や各国の経済不安が高まることがあげられます。これらデータを掘り下げることで金価格が上下するタイミングを知ることが出来ます。この知識を自身の資産運用に役立てて下さい。

>>> 【2019年】実際に金投資をしてみた【結果アリ】

上記のリンク先で2週間の金投資の経緯を記載してあります。良ければこちらの記事も一緒いご一読ください。損益の経過と操作(取引)方法も一緒に掲載してあります。

金(GOLD)価格の変動理由はコレ

日本円や金(GOLD)は安全資産と呼ばれており先進国の株価が下落したり、各国の政治や経済、テロなどが起こることで恐怖指数(VIX)が上昇すると投資家は一時的な資金の避難先としてこれらを選択します。

<Trading View>

上記は青の線が日経平均株価で黄色の線が金(GOLD)の価格を重ねたものです。重ねてみると相関関係が高く、反比例し易い様子が見て分かります。一番左は2004年で最後が2019年になっています。

大きく日経平均株価が下落した2007年後半から2009年にかけてはサブプライムローン問題が表面化してからリーマンショックが起こり、これが回復するまでの間です。この間、金(GOLD)の価格はぐんぐんと上昇しておりこの時に到達した高値は10年経った今でも更新しておりません。

赤矢印:日経平均株価の暴落 緑矢印:金価格の急騰

世界経済が急落することで大きく財産を減らす人がいる陰で、逆に大きく資産を形成する人がいます。金(GOLD)投資家はその一員です。

しかし黄色の囲みの期間は日経平均株価が上昇しているにも関わらず金(GOLD)の価格も上昇しています。この期間だけ反比例していません。そう、実は金(GOLD)は日経平均株価に反応しているわけではありません。当然、金(GOLD)は日本の物でもありませんし、保有割合も日本が1位というわけではありませんからね。

より相関性が高く、常に反比例しているのが為替で、ドル円(USD/JPY)レートです。

重ねてみると確かにドル円が下落すれば金(GOLD)は上昇し、反対に、ドル円が上昇すれば金(GOLD)が下落するという分かりやすい現象が起こっています。

しかしこれ、理屈は同じで、経済が悪い方向に流れることで安全資産である円が買われて円高(日本円が上昇、チャート的には下落)になることで日経平均株価は下落するからです。

※日経平均株価は円安で上昇、円高で下落する傾向に強いです。これは輸出企業が多く存在していることが背景にあります。

どちらも考え方は全く同じですが、筆者は比較的大きめのボラティリティで推移する日経平均株価の方がトレンドが掴みやすい為、日経平均株価の下落を指標として見ています。

基本的には上昇傾向にある

日経平均株価はずっと前から成長を続けています。何度か大きな下落がありますがそれでもリーマンショック時の底値と今の価格を比べれば3倍以上も株価は成長しています。ところが金価格も同様に約2倍の成長を遂げています。

一方でじゃあドル円はどうか?と言われればこちらも同じで2004年11月のドル円価格は1ドルあたり105円半ばを推移していましたが、この時の金価格は400ドル前半と今の金価格1500ドルと比べると約4倍の開きがあります。

そうです。金(GOLD)価格は基本的には上昇傾向にあるんです。

こちらは金スポット価格(CFD)の2000年から2019年8月10日時点での価格推移となっていますが、アベノミクスで日本が大きく経済成長を遂げた時期を除いては基本的に上昇していることが分かります。

このことから分かるのは、基本的に上昇していて経済が悪化すると上昇が加速し、経済が回復したり大きく成長すると動きが鈍化あるいは価格が下落することが分かります。

ここまでのまとめ

1.景気が悪くなると金価格は上昇する。

2.ドル円と深く密接関係にあり、反比例した動きをする。

3.基本的には上昇している。

と、なっています。

それでは売買のタイミングはどこがいいのかここから先は更に詳しく掘り下げてみましょう。

売買は短期で、長期保有は現物で

売買のタイミングの前にまずは保有期間に応じた売買種類を事前に知っておきましょう。金スポット投資はCFD口座から売買が可能ですが、CFDには価格調整額というものがあります。これは投資対象資産に生じた価格のズレを調整する為に同額分を配当金の様な形で授受するものです。

金スポット投資の場合、BID(売り、金価格の下落に投資する方)から入ると価格調整額が貰えます。反対にASK(買い、金価格の上昇に投資する方)から入ると価格調整額を支払わなければいけません。

金価格が上昇する時は多くの場合で日経平均株価が下落します。日経平均株価が下落したタイミングで金価格を購入するのがベストですが、日本銀行は日経平均株価があまりにも下落するとETFを数百億円単位で買うことで下落の下支えを行います。

また日本国にとって円高は不景気に繋がる為に大なり小なりの金融緩和措置を行い円安に持っていこうとします。その結果、日経平均株価は長期的に見ると多くの場合で上昇しています。そして金価格をASK(買い)する場合は価格調整額の支払いがあることから長期保有を目的とした金投資は必ずしも正解とは限りません。

どの期間を長期と言うかは人によってそれぞれかもしれませんが、CFD口座内で長期保有をどうしてもしたければ金価格が上昇する直前(即ち日経平均株価が暴落、あるいは円高にシフトしたタイミング)で買うのがベストでしょう。

この理屈からいけば日経平均株価は長期的に見れば上昇傾向にあることから価格調整額の受取を第2目的とした金スポット投資(BID、売り)は日経平均株価の下落が一時的で済んだ場合などを考慮するとあまり適当ではないと言えるでしょう。

それでも金価格も基本的には上昇していることからどうしても長期保有したい投資家はCFD口座では無く、金そのものに投資する現物保有が推奨できます。(現物保有の場合は価格調整額の支払いが無い)

金価格が上昇する兆候

金の価格が上昇する理由としては日経平均株価の下落や円高が背景にあります。このうち特に円高とは深い関わりがあるので円高になる要因を探ることが金価格上昇のきっかけを掴むことに繋がります。

間違っても円高になることで金価格が上昇するとは思わない様にしてください。円高になるのと同時に金価格は上昇するので完璧に円高の流れを掴んでいるのであれば為替に投資した方がはるかにパフォーマンスはいいでしょう。しかし筆者としては、為替のトレンドは小さく、利鞘を狙うのであれば金の方がオススメであると思います。

日本経済が下落している時

教育上は日本の景気が向上していて企業の業績が伸びているような時は円高になると言われています。しかし筆者の経験からこれは逆ではないかと考えています。

USD/JPYと日経平均株価のチャートを重ねると同じ値動きをしていることが分かります。このことから円高になれば日経平均株価は下落(日本経済は鈍化)し、円安になれば日経平均株価は上昇(日本経済は回復)すると言えるのです。

ところが教科書的には企業の業績が好調であるような場合には日本の国債や株式が買われることが円高に繋がるとされています。ここは注意が必要だと感じました。

大規模なテロ発生時

2016年は中東を中心に10ヵ国で大規模なテロが多発しました。小規模ながらフランスのニースやフロリダ州やニューヨークといった大都市でも起こっています。この時、金価格は大きく上昇していることが分かります。

大きく分けてこれら2つが金価格を上昇させる主因であると考えています。

金スポット投資は有効か?

筆者は金スポット投資はやるべきだと考えています。勝てない投資家によくある傾向が持ちっぱなしであることにあります。株を買ったら売らずに放置してしまう人が多いです。株価が下げているのに何かしらの理由を付けて売りません。こういう人は経済が悪化しても『長期保有目的だから』と頑なに売りません。

既に利益が出ている場合は、もっと儲けたいからと欲が勝り、損失が膨らんでいる人は損失を確定させたくない気持ちから売れないんです。

しかし勝てる投資家、稼いでいる人は景気が悪化した途端に売却し一端現金に換えるか金に投資して損失補てん(景気が悪化することによって生じた損失)に走ります。想像以上に大きな不景気となった場合、損失補てんどころか大きく利益が出る場合があります。

これをリーマンショックに当てはめると金スポットに100万円分投資することで得られる利益は約2,000万円位になっていた計算です。リーマンショックが起こっても「大した損失にはならないよ」だとか「いずれ戻る」と売らないとこれだけの取りこぼしが起こってしまいます。

※価格調整額は考慮せず

即ち、金スポット投資で儲けたい方は経済が悪化したタイミングで投資するのが最適ですが、その前に株式等を保有し、その逃避先として金スポットを選択するのがいいでしょう。

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