MT4って何?MT4を使う利点とは

皆さんはMT4という言葉を聞いたことがあるでしょうか。FXを始めると一度は聞いたことがある言葉だと思います。MT4を使ってFXの取引をしようという記事も多く見られますが、そもそもMT4って何なの?MT4を使うとどのくらい便利なの?と疑問に思う人も多いかともいます。このコラムではMT4の利点から使い方まで説明していきます。このコラムを読めばすぐにMT4が使えるようになります。
MT4とは

MT4とはメタトレーダー4の略でロシアのMetaQuotes社が開発した取引プラットフォームです。世界的に利用されているプラットフォームで様々なテクニカル指標が無料で使え、さらに自動売買にも対応しています。
MT4用のサインツールなども販売されており、それを見ながら取引をしているという人もいます。またMT4用のテクニカル指標をオリジナルで作って使用しているという人もいます。
MT4は何が便利なの?MT4を利用するメリットは?
先ほども少し触れましたが、MT4には以下の利点があります。以下、それぞれ説明していきます。
テクニカル指標がたくさんある
MT4の場合、テクニカル指標がたくさん使えます。これは各国内FX会社が提供しているプラットフォームとは比較になりません。逆にあまりにも多いので、どれを使えばよいのか迷うことが多いです。
もちろん基本的なテクニカル指標、例えば移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどはほとんどの国内FX会社で利用できますので、MT4である必要はありません。
ただ、中上級者になるとボリンジャーバントとRSIを組み合わせたり、複数の時間足の移動平均線を表示させるなど、さまざまなテクニカル指標を組み合わせているため、国内FX会社のプラットフォームでは表示できないことが多いです。
本などで「この組み合わせてやってみましょう」とあっても、それを利用できなければ意味がありません。そうした人たちはMT4を利用していますから、MT4を利用すれば同様のテクニカル指標を利用することができます。
自動売買ができる
MT4の特徴は自動売買プログラムを利用できることです。自動売買プログラムとはその名の通り、自動で取引を行ってくれるシステムです。
国内FXでは特定の自動売買ツールのみ利用できるというものがありますが、MT4であればMT4に対応している複数の自動売買ツールが利用できます。またバックテストができるのも利点です。自動売買のソフトを購入してすぐにリアル口座で取引は怖いですよね。
本当に勝てるのかどうか検証してから実際に利用したいと考えるのが一般的です。MT4であればバックテストをすることができるので、どれくらいの成績を上げることができるのか検証できます。そこで成績が良ければリアル口座で使うという流れが良いでしょう。
自分でプログラミングできる
先ほどの自動売買ですが、人が作ったものを利用するだけでなく、自分で作ることも可能です。また中には自分で独自のサインツールを作り、それを利用している人もいます。
そうしたサインツールや自動売買プログラムを販売している人もいます。プログラミングができる人は利用したい機能でしょう。
トレード環境の自由度が高い
利用したいテクニカル指標を同時に表示したり、マルチライムフレーム分析として、異なる時間足を同時に表示させるなど、自分のトレード環境に合わせて、表示を切り替えることが可能です。
こうした自由度はMT4ならではでしょう。国内FX業者独自のプラットフォームだとなかなか自由なトレード環境を築くことはできません。中にはMT4で環境分析をして、トレードは国内FX業者のプラットフォームやスマホを使うという人もいます。
分析だけであればデモ口座で十分なので、口座を持っているFX会社でMT4を使うことができないのであれば、他社のデモ口座でMT4を使うというのもありでしょう。
MT4の使い方
MT4のメリットについてはご紹介しましたが、実際にどのようにすればMT4が使えるのでしょうか。ここではMT4の使い方について紹介します。
MT4が使える口座に登録する
まず大切なのはMT4が使える口座に登録します。MT4を使う場合は入金額が違ったり、デモ口座ではMT4が使えなかったりすることもありますので、よく条件を読んで登録するようにしましょう。
MT4をダウンロードしてログインする
MT4を使うために口座登録が終わったらMT4をダウンロードしてログインします。デモ口座とリアル口座を間違えないようにしましょう。

MT4の画面構成

①メニューバー
こちらで新規チャートを表示したり、インディケータを表示したりします。ラインを引きたい人はこちらで選びます。
また表示中のインディケータの数値を変えたり、インディケータを削除したりするときに使います。
②ツールバー
チャート拡大したり、時間軸を変更したりするときにも使います。新規注文ボタンで新規注文もできます。
ラインやフィボナッチを引きたい人は該当する記号をクリックすることで引くことができます。
③気配値ウインドウ
現在の相場状況が示されています。右クリックで該当する通貨ペアのチャートを表示したり、新規注文をしたりできます。
④チャート画面
チャート画面は拡大や縮小もできます。ランチャートやバーチャートも表示できます。
⑤ナビゲータウインドウ
こちらでもインディケータを選ぶことができます。
⑥ターミナルウインドウ
取引情報などが表示されます。新規注文を入れるとこちらに表示されます。
テクニカル指標を表示する

テクニカル指標は「挿入」→「インディケータ」から選択できます。オリジナルのインディケータは「カスタム」内に入っていますので、そちらで選択します。
MT4のインディケータはいろいろなホームページで無料で紹介されていますので、そちらで自分にあったものを探すのが良いでしょう。またダウンロードしただけでは使えるようになりませんので、注意してください。
どこのサイトでもダウンロード後の操作が記載されていますので参考にしてみましょう。
新規注文と決済をする
新規注文は「新規注文ボタン」を使うか右クリックで「新規注文」をクリックします。指値及び逆指値で注文したい場合は選択します。

決済はターミナルウインドウの注文の右側の×をクリックするとできます。

デモ口座で動かしてみましょう
デモ口座で使えるMT4もあります。最初からリアル口座で運用するのはかなり難しいものです。逆の注文を入れてしまったり、間違って決済してしまったりすることもありますので、まずはデモ口座で取引するようにしましょう。
MT4にはこんなデメリットも
これだけ優れているMT4ですが、以下のデメリットがあります。こうしたデメリットを考慮に入れて導入するようにしましょう。
すべての国内FX業者で使えるわけではない
MT4が使える国内FX業者は限られています。またMT4が使える業者はスプレッドが広い傾向にあるので、スキャルピングなどには向かないといえます。そういう意味では解説する口座の選択肢が限られてしまうのはデメリットです。
初心者は操作が難しい
MT4が使いやすいというのは中上級者です。初心者には扱いづらいです。私も使っていますが、最初はどのように新規注文を出すのか、決済はどうするのか、指値はどうすれば良いかなどよく分かりませんでした。
最初はデモトレードで行っていたので、慣れるまでリアル口座では取引しませんでしたが、初心者の方がMT4を使うのはなかなか難しいかもしれません。
インターフェースが初心者には見づらい
国内FX業者の取引プラットフォームは大変見やすいもので、どのボタンを押せば新規注文ができて、どこで決済ができるのか分かりやすいのが特徴です。
とても見やすくてきれいなインターフェースの会社が多いです。MT4は見ての通り、きれいなインターフェースではなく、視覚的に取引ができるものではありません。
初心者の方は国内FX業者のプラットフォームの方が取引しやすいという方も多いでしょう。
ニュース機能がほとんどない
MT4の場合、ニュース機能がほとんどないので、為替に関する情報は別のところから得なければなりません。
国内FX業者のプラットフォームには今どのようなニュースがあって、指標はどうなっているかなど、かなり親切に表示されています。
初心者には分かりやすい作りになっているので、一画面でニュースも見て取引もしたいという人にとってMT4を利用するのはデメリットでしょう。
MT4を使いたいけど使えないときはどうする?
MT4を使える国内FX口座は限定的です。それでもMT4を使いたい場合はMT4を利用できる口座で取引するしかないのかと思うかもしれませんが、別の方法もあります。
それはMT4が使える会社のデモ口座を作り、チャートだけを利用するという方法です。この方法であれば、今使っている口座を変える必要もないので、とても楽です。
特にGMO証券の「はっちゅう君FX+」は「スピード注文」を独立して移動することができるので、こちらはMT4の画面の上に置いておき、MT4で環境分析をしながらトレードをすることが可能です。
また、パソコンは環境分析用としてMT4を表示しておき、トレードはスマホで行うというやり方も考えられます。実際にこのように使い分けてトレードしている人も多いです。
その意味で、MT4での取引にこだわる必要なないかもしれません。

まとめ
ここまでMT4の使い方やメリットデメリット、さらにはMT4が使えない場合の対処法を述べてきました。確かにテクニカル指標が豊富に使えるMT4は大変便利です。
ただ自分で行うトレードですので、ストレスが無い環境で、使いやすいプラットフォームを使った方が利益を出すことができるのは間違いありません。
現在のプラットフォームに不満を感じていないのであれば、わざわざMT4に変更する必要はありません。
もしMT4を使ってみたいという人はまずデモ口座での開設をおすすめします。環境分析だけであれば、それだけでも十分です。
自動売買をしたい人はMT4でも禁止している口座がありますので、注意してください。