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トレンド相場とレンジ相場はどう違う?トレンド相場とレンジ相場の見分け方と取引方法

FXをやったことがある人であれば、トレンド相場やレンジ相場という言葉は聞いたことがあるかと思います。ただトレンド相場とレンジ相場を見分けることが難しいという人もいるでしょう。特にレンジ相場からどうなったらトレンド相場になるのかは見極めが必要になってきます。このコラムではトレンド相場とレンジ相場の見分け方だけでなく、その際の取引方法も紹介します。

  1. どんな種類の相場があるの?
  2. なぜトレンド相場とレンジ相場を見分ける必要があるのか
  3. トレンド相場の見分け方
    1. ダウ理論
    2. 移動平均線
    3. ボリンジャーバンド
  4. 時間足によって相場が違う場合は?
  5. トレンド相場とレンジ相場での取引の仕方は
    1. トレンド相場での取引の仕方は?
    2. レンジ相場での取引の仕方は?
  6. まとめ

どんな種類の相場があるの?

相場にはトレンド相場とレンジ相場があるのですが、トレンド相場には上昇トレンドと下降トレンドがあります。これは読んで字のごとくで、上昇トレンドは上に向かって伸びていくトレンドで、下降トレンドは下に向かって伸びていくトレンドです。レンジ相場はトレンドが無くて一定方向で上下している相場のことを言います。レンジ相場はボックス相場と言われることもあります。

なぜトレンド相場とレンジ相場を見分ける必要があるのか

そもそもトレンド相場とレンジ相場をなぜ見分ける必要があるのでしょうか。それはトレンド相場とレンジ相場では取引のやり方が違うことと、トレンド相場の方が利益を上げやすいからです。トレンド相場が利益をなぜあげやすいかというと、トレンド相場がトレンドに沿って売り買いしていけばよいからです。実際にトレンドが長く続いた時期には初心者でも簡単に稼ぐことができます。上がるか下がるか分かっているので簡単だと言われる相場です。初心者はトレンドに沿って取引しましょうというのは、それが取引しやすいからです。

一方、レンジ相場は初心者には難しい相場です。あとから見れば上と下が見えますので、上で売って下で買えばよいと思えるのですが、そんなにきれいなレンジ相場になることもありません。また急に相場が変化して予想したものと逆の方向へと言ってしまうこともあります。そのため注意が必要です。今トレンドが発生しているのかどうか、レンジ相場なのか判断することでトレードが有利になるのは間違いありません。そのため、トレーダーは今の相場がトレンド相場なのか、レンジ相場なのか考えているわけです。

トレンド相場の見分け方

トレンド相場だと思ってもレンジ相場だったということはよくあることです。そのため単純に上に行ったから上昇トレンドで、下に行ったから下降トレンドというわけではありません。トレンドをどう見分けるかにはいくつか方法があります。ここでは代表的な3つの方法でトレンドをどのように見分けるか説明します。

ダウ理論

ダウ理論には次の6つの法則があります。

①       平均はすべての事象を織り込む。

②       トレンドには3種類ある。

③       主要トレンドは3段階からなる。

④       平均は相互に確認されなければならない。

⑤       トレンドは出来高でも確認されなければならない。

⑥       トレンドは明確なシグナルが発生するまでは継続する。

①はチャートを見れば相場参加者の考え方や動きがすべてわかるという意味です。②はトレンドには主要トレンド、二次トレンド、小トレンドがあるという意味です。それぞれ期間が異なっており、主要トレンドは1年~数年、二次トレンドは3週間から3ヶ月、小トレンドは1時間から3週間ぐらいの期間のトレンドです。この場合、二次トレンドは調整局面で逆の方向へと動くことがあります。

③の3段階とは先行期、追随期、利食い期の3つの段階です。第1段階はこれから相場が動くと分かっている人が動く時期です。一般の投資家はまだエントリーしません。次に第2段階でトレドフォローをする投資家が参加し始めます。そして第3段階で利確する投資家とこれからエントリーする一般投資家に分かれるということです。

④と⑤はFXではあまり関係がないので、⑥の説明をすると、トレンドはトレンドが転換するまで続くということです。下の図は高値と安値を切り上げているので上昇トレンドです。それは転換しなければ続くだろうと思いますが、ではどこから転換なのかを理解しなければなりません。まず高値を切り下げた時点で上昇トレンドは終了し、安値をブレイクしたところで下降トレンドに変わります。つまりそれまではトレンドは継続しているということです。ダウ理論でトレンドかどうかを判断している人も多いです。

移動平均線

移動平均線を使ったトレンドの判断の仕方もあります。移動平均のSMAとEMAがあります。SMAは単純移動平均線といい、これまでのローソク足の終値の平均を計算して、線でつないでいます。それに対してEMAは指数平滑移動平均線といい、直近のローソク足の終値の比重を上げて移動平均線を出しています。そのため、EMAを好んで使う人が多い印象です。

では移動平均線を使ってどのようにトレンドを見分けるのでしょうか。まずひとつは20EMAや40EMAのどの位置にローソク足があるかどうかです。20EMAとは過去20本分のローソク足の終値の平均を意味しています。そこで、上にローソク足があれば上昇トレンド、下にローソク足があれば下降トレンドと判断します。また200EMAを表示してその線が上を向いていれば上昇トレンド、下を向いていれば下降トレンドと判断する人もいます。

私の場合、5EMAと20EMAと40EMAが3本とも上を向いていれば上昇トレンド、下を向いていれば下降トレンドと判断しています。移動平均線を使ったトレンド判断は非常に分かりやすいので、初心者には特におすすめです。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは開発者のボリンジャー氏の名前からとったテクニカル指標であり、相場のボラティリティーを一定期間の価格から測定して表示した指標です。ボリンジャーバンドはトレンド相場やレンジ相場を判断する指標としてとても分かりやすいので、使っている方が多いのが特徴です。

ボリンジャーバンドには±1σ、±2σ、±3σという標準偏差の値があり、±1σの範囲内に約68%、±2σの範囲内に約95%、±3σの範囲内に約99%が収まります。中央にはミッドバンドと言われる移動平均線が表示されます。これらの全てのラインが上向きであれば上昇トレンド、下向きであれば下降トレンドと判断します。こちらも大変見やすいテクニカル指標なので、トレンド相場とレンジ相場を判断するのに役立ちます。

時間足によって相場が違う場合は?

さてトレンド相場かレンジ相場かの判断方法は分かりましたが、よくある例として時間足によってレンジ相場とトレンド相場の判断が異なるということがよくあります。例えば15分足では下降トレンドなのに、1時間足では上昇トレンドという形です。

こうした場合、上昇トレンドなのでしょうか、それとも下降トレンドなのでしょうか。答えは上昇トレンドです。基本的に短期足は長期足にそろってきます。そのため長期足の方向が正しいと判断したほうが良いです。ただし短期足の方向へとトレンド変換が起こっていることもあります。そうした場合はトレードしない方が良いでしょう。

トレンド相場とレンジ相場での取引の仕方は

トレンド相場とレンジ相場が分かっても、その相場でどのように取引すれば良いか知らなければ意味がありません。ではそれぞれの相場ではどのように取引をすれば良いでしょうか。ここではトレンド相場とレンジ相場での取引の仕方について説明します。

トレンド相場での取引の仕方は?

トレンド相場でどのように取引すれば良いかというと、トレンドが伸びている方向へとエントリーしていく形になります。ただしむやみやたらにエントリーしても利益は得られません。

そのためローソク足を参考にした押し目買い・戻り売りや移動平均線を使った押し目買い・戻り売りをしていきます。どんなトレンドもそうですが、一直線に上昇したり加工したりするのではありません。上がったり下がったりしながらトレンドを形成していきます。そのため、上昇トレンドで価格が下がった時に買い、下降トレンドで価格が上がった時に売りでエントリーすれば良いのです。

20EMAや40EMAにタッチしたらエントリーというやり方でトレードをしている人もいます。押し目買いと戻り売りを上手に続けていけば、かなりの利益を得ることができます。そのため基本は「トレンドに沿って順張りしましょう」と言われます。初心者は順張りをしていくことで、利益を上げることができますので、トレンド相場にそった順張りを繰り返すことをおすすめします。

そしてレンジ相場の時はトレードをしないという方針で行います。通貨ペアを増やせばどこかでトレンドは発生しています。トレンドが発生している塚ペアを探してエントリーするようにしましょう。

レンジ相場での取引の仕方は?

レンジ相場での取引方法は上で売って下で買います。それを繰り返すことで利益を得ることができます。ただし問題なのはどこが上でどこが下かを判断するのが難しいというのがあります。

相場には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。つまり完全に底と天井でエントリーするのではなく、そこが底か天井かがはっきりと分かった時にエントリーをします。天井と底のラインに引き付けてエントリーをしていくわけです。ただし、それでも移動平均の付近で反転したりしてしまいますので、思っているほど簡単ではありません。

レンジ相場ではレンジの幅が狭いとほとんど動かないので、エントリーしても利益がほとんど得られないという相場もあります。またレンジ相場をブレイクするレンジブレイクを狙って取引をする方法もあります。こちらは大きく利益を得ることができますが、だましもあるので、うまく利益を得られないことも多いです。レンジ相場が7割でトレンド相場が3割と言われ、レンジ相場でも利益を得たいと考えますが、まずはトレンドフォローで利益を得られるようになることをおすすめします。

まとめ

ここまでトレンド相場とレンジ相場について説明してきました。トレンド相場とレンジ相場はダウ理論やテクニカル指標を用いることで判断することができます。相場の判断をしたうえで、利益を得られる取引をしていきましょう。

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