株式投資

β値を活用したリスク管理とは

β値とは

日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に対して株価がどれぐらい反応しているかを数字に変換したものがβ(ベータ)値です。例えば対日経平均株価β:1.00となっている現物株が5%上昇した場合、日経平均株価も5%上昇します。つまり同じ動きをするのです。

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

この様にβ値が1以下の場合は、対象指数が1%上昇することで、0.78%上昇し、対象指数が1%下落すれば、0.78%下落します。β値は正と負の数があり、マイナスの場合は対象指数とは逆の動きをします。対象指数が上昇すれば下落し、対象指数が下落すれば上昇します。

▽まとめ

β値1.00対象指数と同じ動きをする。
β値0.50対象指数と同じ動きをするが、上昇率は半減する。
β値マイナス対象指数と逆の動きをする。

このβ値を使って様々な投資戦略を立てることが出来る他、リスクヘッジ等にも役立てることが出来ます。株式投資は企業業績のみならずこういった個別銘柄情報から戦略を練ることで収益向上を狙うことが可能です。

β値を活用した主な投資戦略はロングショート戦略やカバードコール(プット)が代表的ですが、これら以外にも様々な活用に期待が持てます。

ロングショート戦略及びカバード戦略についてはコチラ

β値は常に変動する

株式投資情報サイトではたまにβ値を記載して個別銘柄を推奨する記事を見かけますが、β値は常に変動します。過去のデータはあまり参考にはならず常に新しい情報を取得することが大事です。これまでβ値が3以上あったものが1以下になることもあれば、正の数だったものが負の数になった例もあります。

しかしこれらは稀で比較的同じ数値水準を保っているので、自分の構築している投資戦略のなかで最も組みやすいβ値を持った銘柄を何個かリストアップして監視しておくことをお勧めします。

β値を活用した投資戦略の一部は下記リンクから見ることが出来ますので、参考にしてください。

カバードプットで100万円以上の利益!?

期間によって数値に差がある

β値には期間ごとに数値が異なります。移動平均線が短期と中期、長期でその数が異なるのと同じでβ値も期間を増やしていくことで差が生まれます。例えば2018年12月28日時点のユナイテッドアローズ<7606>の対日経平均株価における10日間のβ値は0.89ですが、20日間の場合、0.63にまで落ち込みました。3カ月にあたる60日(営業日)で見ると0.45とほとんど半分にまで減少します。

期間の決め方ですが、短期投資であれば短期間のβ値を参考にし、中長期であれば中長期のβ値を参考にします。

β値の調べ方

英国の国際通信企業で日本でも特に金融業界人ならだれもが知っているReuters社でβ値を調べることが出来ます。調べ方は以下の通りでとても簡単です。対象指数についての記載はありませんが、数字的に対象指数は日経225で期間は10日間をベースにしたものだと思われます。

①:Reutersのホームページを開き、最上部にあるカテゴリの中から左から3番目にある「株式市場」を選択する。

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

②「株式市場」のページに移動したら右下にある「株価検索」に証券コードを入力します。

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

③検索結果から対象の銘柄をクリックして個別銘柄情報ページに移動する。

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

今回はファーストリテイリングを選択してみました。

④左下の個別銘柄情報の項目にある「ベータ値」を参考にしてください。

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

⑤拡大画像

出典:ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社「メディアサイト」

2018年12月28日現在のファーストリテイリング<9983>のβ値は1.33でした。この記事をみた後に確認すると、β値が変動している可能性が高いです。興味のある方は調べてみてください。

今回ご紹介したβ値を使えば様々な投資戦略に役立ちます。是非、ご活用ください。またβ値を活用した投資戦略やその役立て方も当サイトで紹介していますので、ご参照ください。

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