株式投資

VWAPを売買に活用させる方法

  1. 出来高加重平均価格
    1. VWAPは抵抗線として活用
    2. VWAPが株価より下にある場合
  2. ピンチはチャンス!
  3. VWAPが使える証券会社

出来高加重平均価格

筆者が金融機関の運用部に在籍していた頃に最も多くのトレーダーが採用していた指標の1つがVWAP(=Volume Weighted Average)です。出だしから難しい言葉が続きますが要は、その日最も人気のある価格帯を示してくれるのがVWAPであるということです。またVWAPは主にデイトレードやスキャルピングトレードで活用することが多い指標ですがスイングトレードなど比較的長めのポジションにでも使用することは可能なので、是非覚えておくといいでしょう。特に、法人トレーダーが使用する戦略を覚えておけばその波に乗ることで利益を得ることも出来ますし、彼等のいない場所で細々と儲ける戦略を組むことも可能。覚えておいて損はありません。

VWAP価格は全体の売買代金÷全体の出来高で計算することが出来ます。そのため仮に上昇が続いても株価の低い値段で出来高量が多ければVWAPも低い水準で推移することがあります。

・計算式例

100円で30,000株の出来高

110円で20,000株の出来高

120円で10,000株の出来高

130円で2,000株の出来高

この場合は、

{(100円×30,000株)+(110円×20,000株)+(120円×10,000株)+(130円×2,000株)}÷(30,000株+20,000株+10,000株+2,000株)=107.419円

と、計算します。ほとんどが小数点以下で表示されますが私は切り上げて考えていますのでこの場合はVWAP108円として考えることが多いです。

尚、計算式は特に覚える必要はありません。証券会社の取引ツールの中に最初から組み込まれているため自動で計算してくれます。

VWAPは抵抗線として活用

この指標は機関投資家のみならず多くの個人投資家が見ている指標であると思っています。それを証明するかの様に取引中はVWAP地点で株価が活発に動く様子が確認とれます。下記画像ではDMM証券の取引ツール「DMM株PRO」で取得したチャートを使っています。薄く紫色に見える一本線がVWAP価格を線で結んだものです。最初から表示されるものではなく、設定から選択して表示させる必要がある為注意が必要です。DMM株PROをインストール済みの方で、設定方法が分からない場合はDMM証券かBuzzBullまでお問い合わせください。

※DMM証券お問い合わせ番号(0120-961-522)

【冬時間】月曜日07時00分~土曜日06時50分

【夏時間】月曜日07時00分~土曜日05時50分

音声ガイダンスに従い、最初に「0」→「2」→「3」の順番でプッシュしてください。

アイロムG<2372>の1日の値動き

紫色のVWAP線が底値で真っすぐ横に伸びていることが分かります。ここから考えられる当日の売買行動は多くの資金が株価の安い時点で取引されていたことが伺えます。このことからスキャルピングトレーダーがその日その時点での利益を求めて株価が動かしていたことも伺えますが、全体的には底値で買った投資家が多いことから上昇力が強く、後半は特に上昇がスムーズだったことが分かります。

今回の様に、底値で多くの売買が行わればVWAP価格もあまり変動することなくどっしりとした動きをします。それは含み益の人が多いことを表しており、上昇後の直ぐの下落もなくスムーズな上昇が期待できるのです。

他には、VWAP線を上から下に突き抜けたかと思えばすぐに反発して再び上昇している場面も多々見られます。これは非常によく見られる傾向でVWAPは反発線・支持線として活用されているからです。

VWAPが株価より下にある場合

VWAPはその日の株価とその時点での出来高量によって価格が変動します。上記の様にVWAPチャート上に株価が推移している場合には低い値段で買えた投資家が多いことを意味しています。これはつまり含み益状態の人が過半数を超えていることになる為、値動きはしっかりとしています。

自分自身が株を買って、利益が出ている状態だった場合、どうお考えになるでしょうか?多くの人は「もっと儲けたい」と思いますし多少下落しても安心だと割り切る人も少なくありません。

この難易度は上がりますが、上記チャート上でも売買回数を増やして利益を大きくする方法ではブレイクアウトと安値更新売りがオススメです。これを活用していれば前半から真ん中に掛けて発生している長期間にわたる下落も避けることが出来ました。ブレイクアウトはこちら、安値更新売りはこちらをご確認ください。

ピンチはチャンス!

今度は逆のパターンですが、VWAPよりも株価が下にある場合は、過半数の投資家が含み損を抱えていることを表しています。含み損を抱えている場合は「株価が元の値段に戻ってきたら売ろう」とか「株価がちょっと回復したら売ろう」といった様に少しでも損失を埋めようと思う人が多く、「利益が出るまで待とう」と考える人のほうが少ない傾向にあります。その為、VWAP線に引っ張られても再び下落する場合が多く、なかなか上昇に転換しません。

こうしたネガティブ状況下で仮にVWAPを超える様な上昇が起こった場合、非常に強い上昇の材料が発生したことを意味している為、大きく買われることがあります。しかし、前述通り「株価が戻ってきたら売ろう」と考える人の方が多いことが想定できるので1~2回目はVWAP価格に到達または突破しても反落することを考えなければなりません。

もちろん、そのまま上昇していくケースもありますが自分自身が最初からその株を保有している人の気持ちになってどういう心境かを考えることが最も大事なことです。「確かに株価が戻ってきたら売ろうと思ったが、想像よりも早く帰ってきたからこのまま保有し続けてみよう。」とか「もう怖いから売って、この下落の間にニュースが出たあの株を買ってみよう。」といった様に想像してみることこそ大事なことだといえます。

上記チャートではVWAP下にあった株価がVWAPを超える上昇を見せたものの、すぐに反落しているのが分かります。VWAPを再び割れるも直ぐに反発。再度VWAPを超えたもののまたまた下落。しかし、今度の下落はVWAPを割れることなく反発したことから含み損の人が決済し、含み益と人が増えたことが想像できると思います。更に、反落前の高値も超えていることで上昇気流に乗れたと判断し、保有を継続することが出来ます。

恐らく、含み損状態であった多くの個人投資家は青い丸印を打った辺りで決済することで損益を微々たるものに抑えたと思います。次に、赤い丸印を打った地点からVWAP線が若干右肩上がりに傾いていることから、ここで再度、多くの買いが入っていると考えられます。そしてこの場所での買いは正解でその後は大きく上昇していきました。このチャートでいう最後の買い場(チャンス)は、緑色の線で引っ張った高値ポイントで買うことが出来たかどうかです。実際にこのポイントを境にチャートが少し細く上昇しているのが分かります。

この場所で大きく上昇したのではないかと思います。

この様に、VWAPを使用すると買い場・売り場が分かるだけでなく多くの投資家の心理まで読み解くことが可能です。是非、VWAPを利用して株式投資に役立ててみてください。

VWAPが使える証券会社

VWAPをチャート上に反映している証券会社は限られており、全ての証券会社で使えるわけではありません。またVWAPは価格表示よりもチャート上に表示させた方が分かりやすい為、チャート上に表示ができる証券取引ツールがオススメです。

中でもDMM証券のDMM株PROがオススメです。手数料も他社より安く信用口座を開設すれば3ヶ月間も取引手数料が無料です!ただ取扱い銘柄数がごくごく僅かに少ないことがデメリットです。たまに人気の株を買おうと思ってDMM株PROで発注しても注文が通らないというのは3~4か月に1度くらいのペースであります。

そういったのを回避したい場合やDMMと併せて持っておきたいのが楽天証券や松井証券です。楽天証券のマーケットスピードや松井証券でもVWAPをチャート上に表示することが可能です!

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