株式投資

投資でテクニカル分析は通用しない

ファンダメンタル分析はややこしい

株の上昇下落を見極める方法には、ローソク足やティックチャートに指標を当てはめて動向を探るテクニカル分析と、企業の業績や成長性によって判断を見極めるファンダメンタル分析の2種類があります。

ファンダメンタル分析は、上場企業なら全ての会社が公表している財務諸表や社長の経営力、人柄、競合他社、競合他社と対象企業の順位、レッドオーシャンかブルーオーシャンかなど実に多くの情報を得て分析する必要がある。これら全ては数字や文章を見なくてはならず、全ての情報がまとめて掲載されているツールも無いことや全ての情報と思っても本当に全ての情報かどうかの判断は誰にも出来ない不正確さなどが理由で不人気の分析方法となっています。

テクニカル分析は慣れてしまえばほんの数分で良し悪しを判断できるようになってきます。この株は上がると。しかし、テクニカル分析は短期投資であれば有効ですが保有期間が長ければ長いほど適さない分析方法だと言えます。その理由は2つあります。

テクニカルは分析ごとで結果が異なる

テクニカル分析にはエンベロープや一目均衡表などを使った価格指標やCCIやストキャスティクスを使ったモメンタム指標など40種類以上の分析方法に加えこれらに該当しないブレイクアウトの様な売買ポイントを含めればその種類は更に増えます。

ですが、これら全ての指標分析が有効だと唱えるならば、これら全てを1度に使って分析を行うことが最強であるといえます。しかし全てのテクニカル分析を使っても買い判定が出るもの買い判定が出ないものこれは差が生まれます。A指標では買い判定なのに、B指標では売り判定だ。といった矛盾が生じているのは指標による分析に力があまりないことを意味していると言っても過言ではないと思っています。

プロの運用はファンダメンタル分析

株式市場には様々な参加者がいます。最近口座開設が終了した人からヘッジファンドで働くプロが同じエリアで投資を行います。口座開設1年未満の初心者限定サーバーで行える株式市場など無いのです。竹槍を持って関ヶ原の戦いに挑むようなものです。

株価は上がるべくして上がります。そしてこの株価を動かす1番の原因はヘッジファンドや機関投資家などの大口達です。次いで外国人投資家、そして個人投資家達です。但し、ウォーレン・バフェットやピーター・リンチ等の著名個人投資家はヘッジファンドや機関投資家達の部類に入ります。

ヘッジファンドや機関投資家達はテクニカル分析を使わずにファンダメンタル分析で売買しています。かのウォーレン・バフェットも投資先を選ぶ基準に

  1. 事業内容が明確化されていること。
  2. 長期的に業績が向上すると判断できること。
  3. 経営者に力があること。
  4. 割安価格であること。

の4つを基準にしているとの発言をしています。①~③はファンダメンタル分析で、④はテクニカル分析ともいえますが、過去の株価と現在の株価との比較が取れれば済む話。テクニカル分析でもありません。

以上、テクニカル分析ごとで結果が異なる点と大口投資家の判定理由にファンダメンタル分析が使用されていることを考慮すればテクニカル分析に期待は持てないことが見えてくるはずです。

テクニカル分析は短期決済向き

ヘッジファンドや機関投資家達は億単位での売買を行います。時に兆単位にまで資金枠は広がる為、運用資金が数百、数千万の個人投資家がいくら集まっても、息を合わせ同じ方向に投資しなければ資金力では勝てません。また息を合わせて投資を行うことは不可能に近い為、つまりいくら集まっても烏合の衆です。

個人投資家達は資金力では到底適いません。なので、大口投資家の買う方向に便乗して儲けるしか他ありません。この形がコバンザメの習性に似ていることからコバンザメ投資法などと揶揄されています。

ただ塵も積もれば山となるということわざがある様に、100万円の資金力の個人投資家は、大口投資家から見れば弱小そのものですが、100万人が集まれば資金力は1兆円と大口も恐れる資金力に化けます。この個人投資家の大群をイナゴに見立てて、イナゴ投資と言われています。

そして、その個人投資家同士での唯一の連絡手段がテクニカル分析だと言えるのです。但し、冒頭でも挙げた通りテクニカル分析は種類がとても多いです。その中で確実にこれと言った指標分析は無く、やはり運とかタイミングでその時その時に合うテクニカル分析が出てくるのだと思っています。

結果、合わないテクニカル分析をその場面で選んだ人が負けて損を出し、「A指標分析は役に立たない。ゴミだ!」と言うが、別の場面でA指標を使った投資家は「A指標分析は最強の投資ツールだ」と言うことで様々な意見が乱立し、自分達の首を絞めてしまっているのです。

当サイトでご紹介するテクニカル分析も短期決済のもの。別記事「毎年業績の上がる会社の株価はどうなる?」では、毎年、増益する企業株を取り上げていますが、長期スパンで見ると取り上げた30社全ての株価が上昇しています。

これらから分かるのは、やはりファンダメンタル分析を使って中長期で運用していくのが最も安全で最も資金運用に向いているものだと言えるのではないでしょうか。

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