株式投資

上昇の条件が揃っても長くは続かない?その原因は注目度

上昇の条件とは

株式取引では様々な原因からなる上昇があります。上昇の条件とは1つではありません。例えば企業業績の向上や新製品の発表、特許の取得に影響されることもあればされないこともあります。テクニカル分析ではゴールデンクロスやブレイクアウト、一目均衡表の雲抜けなど実に様々な理由で株価は上昇していきます。

仮に、これらが整って上昇しても数週間~数か月の上昇で突如として勢いが止まり、急降下することもあります。この経験をした個人投資家は、勢いが失速することを知っている為に株価が上昇しても急落に巻き込まれまいと比較的早い段階で利益を確定してしまいがちです。そのまま持っておけば大きな利益を作ることが出来たのに…。という苦い思いをした人も多いはず。

上昇が急に止まって突如として下落する株と、そうでない株には決定的な違いがありました。それはその企業がいつ注目されたか?です。

下のチャートは、急激に出来高が増えていきながら株価が大きく上昇しているのが分かります。しかしそれまではどうだったでしょうか?ローソク足の形を確認することすら困難です。それは出来高も同じことで、今まで全く注目されていなかったことを意味しています。

何かの理由で突如として株価が急騰。これまで見たことの無い銘柄、あるいは久しくみていなかった銘柄が上昇ランキングに入ってきたら個人投資家達はその企業に注目します。注目が注目を呼びその企業株は買われていきます。

しかし、これまで注目を受けていなかった企業ですので、信頼性も無ければ話題性もいずれは尽きて上昇の勢いは失速し、下落していきます。

狙い目は、次の上昇

先ほどのチャートですが、株価が下落したことで株価が急騰する前とほとんど同じ価格まで落ち込んでいることが分かります。ですが、チャートの下にある出来高の推移を見てみると終盤、若干落ち込んできてはいるものの、全体でみれば一目瞭然です。株価が急騰する前の出来高と最終日の出来高の量を比べてみても分かる通り、全然違います。正確には78倍以上もの出来高の差がありました。

一端、急騰したことでその名前は売れました。この事実がとても大きいのです。兼ねてから保有していた長期保有者の方でも、例え急騰前よりも株価が下落してしまっても悲観することはありません。

お笑いタレントを例にしてみましょう。例え一発屋としてでも、世に1度ブームを起こした芸人はその後メディアからは姿を消した場合でも、再び人気に火が着いた芸人はその後もテレビでよく目にします。しかし、何年経っても復活しない芸人の収入は右肩下がりとなり、復帰は難しくなってしまいます。

これはそのまま株にも同じことが言えます。一度大きなブームを起こすと、その名前が売れます。特にそのブームに乗って儲けた人は、その企業株をお気に入りに登録することもあれば今か今かと頻繁にチェックするはずです。

そして、次なる上昇が発生した際は、前回の上昇よりも安定した上昇になることが多いのです。ですので、今回の様に上昇を見逃してしまった方でも直近、株価が急騰した銘柄を見つけた際にはお気に入り登録などに加えて次なる上昇を待ちましょう。

再燃に掛かる時間は1年を目安に

しかし注意点もあります。それは再燃する時間が長ければ長い程、その上昇は安定しないということです。仮に再燃する時間に2年掛かったとすれば2年前の出来事なので忘れている方もいれば、当時の様子を知らない新参個人投資家達も数多くいます。また再燃に多くの時間を費やしたことから、過去のブームを知っている人でさえも売買には慎重になるでしょう。ですので、1度でも注目されたからといっても油断はできず、再燃時間には注意しましょう。

再燃時間の目安は1年以内です。1年以内に起こる再度の上昇では、その確度は高いと言えます。期間は当然、短ければ短い程いいです。直近でこの様な盛り上がりを見せた株を見つけた場合は、迷わずリストアップしておきましょう。1年を超えた場合での再燃は、その売買は特に慎重にいきましょう。知らない投資家も少なくないことを意識しましょう。

但し当然、1年以内での再燃であってもそれだけで株価の上昇が安定するとは言い切れません。上昇途中に企業が不祥事を起こせば株価が下落することも多いですし、必ずということはありません。常に下落リスクが伴うこと。その原因(出来高の変動やデッドクロス、安値の割り込みなど)についてはしっかり意識して注目していきましょう。

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