経済

これで完璧!円安円高について徹底解説!!

円安と円高1度は耳にしたことがあると思います。ニュースや新聞、雑誌など様々な媒体でよく使われる経済基本用語です。本章では円安と円高について簡単に記載してありますが、後半以降はより詳細に解説してあります。

円安と円高は金融業界への就職を考えている学生の方には必須知識です。恐らく面接試験で問われてくるでしょう。もしくは常識すぎて基礎的な部分ではなくもっと深く他と絡めた質問も想定されます。

本章を全て読んで頂ければ就職試験にも対応できる円安と円高の知識が身に付くはずです。

円高になる場合

「1ドル100円」→「1ドル80円」

※対象外貨に対して円の値段が下がったら円高

円安になる場合

「1ドル100円」→「1ドル120円」

※対象外貨に対して円の値段が上がったら円安

※対象外貨は大体がドルなので最初はドルで覚えても大丈夫です。

  1. 価値が変動すること
    1. 円高時の気持ち
    2. 円安時の気持ち
  2. 為替と日経平均株価の関係
    1. 緑色の矢印
    2. 桃色の矢印
    3. 黄色の矢印
    4. 赤色の下落
    5. 緑色の矢印②

価値が変動すること

円安円高と聞くと円の価格が変動すると思いがちです。価格と考えると難しくなってしまうので、価値と考えてください。これら価値は日本を基準にして考えるのではなく、外国人の気持ちになって考えてみると分かりやすいです。

円高時の気持ち

円高になると外国人観光客は減少します。これまで1ドル出せば100円の硬貨と交換できていたのに1ドル出しても80円分の硬貨しか貰えないとなると日本に旅行を計画していた外国人は予算が膨らむことで断念してしまいます。

例えば、貴方がハワイ旅行を友達と計画していました。トータルで掛かる金額は30万円でした。ところが円(逆の立場なので)になることで35万円が必要になってしまいました。元々30万円のつもりだったのでこれ以上の用意もありません。さてどうしますか?

5万円無理矢理作るか国内旅行もしくは別の旅行先を考えるはずです。これが何十万人、何百万人という単位でこの出来事が発生するので、「日本じゃなく別の国に旅行しようか」という気持ちになる人達が出てきます。これが訪日観光客の減少に繋がります。

円安時の気持ち

次に円安になった場合の気持ちになって考えてみましょう。円安になると円高の状況とは真逆で外国人観光客の数が増加します。旅行先全ての商品やサービスの価格が大幅値引きとあれば観光客が増えるのも納得ですよね。

東証1部上場企業で日本が世界に誇る自動車メーカー大手のトヨタ自動車は円安が1円進むと営業利益が400億円増加すると言われています。(反対に円高時は400億円減少)2018年では一時円の価格が対ドル104円となり大きく減益しました。トヨタ自動車程ではありませんが輸出企業はどこも同じ状況に置かれています。

トヨタ自動車は想定為替レートを設定しています。これはつまり基準値で、この価格を超えれば利益、下回れば損失が増えてしまいます。2018年は111円を105円へと設定を切り下げて、営業努力を続けてきました。

2019年も引き続き105円が想定為替レートだとすればドル円の価値105円をベースに見ると少しは経済が面白く見えてこないでしょうか?「1ドル106円になったら、トヨタは400億円の営業利益が増加したのかな」と考えるだけでも違います。

日常的に考えることで知識は定着していきます。

円高安での影響まとめ円高円安
輸出企業不利有利
訪日観光客不利有利
日本人目線での外国資産下落上昇
日本経済不利有利
給料不利有利
輸入企業有利不利
海外旅行有利不利
外国人目線での日本資産上昇下落
エネルギー価格(ガソリン等)下落上昇
ブランド品の価格下落上昇
日本人目線での物価下落上昇

円安になることで日本の経済・景気は上昇します。しかし私は自分目線で円高円安を考えた方が自分のためになると思っていますし、意識することで貯金の減少を抑えることにも繋がり結果的に資産が増えると思っています。

貴方が車やバイク、海外旅行が好きでブランド物の服やカバンを買うのが趣味とあれば円高になればなる程お得です。逆に円安になっても自分目線では不利なことばかりです。給料はアップしますが給料が増えるのには時間が必要です。

給料というのは1度上げると下げ難いものなので、会社の金庫にお金があふれるくらい貯まるか今後ずっと円安が続く保障でもない以上は給料は上昇しません。しかし物価はポンポン上がっていくのです。

「給料が上がるから物価が上がってもペイ出来る!」って言い切る人がたまにいますが、実際は給料が上がるのは5年後、でも物価は今このタイミングで既に上昇している。こんな状況でも果たしてイーブンと言えるでしょうか?

円高になりすぎると結局は日本経済は委縮してしまいますし国益も下がってしまい結果的に悪い方向に流れてしまいがちです。短期的に見れば円高はメリットですが長期的に見れば円安の方がメリットが高いと言えます。

為替と日経平均株価の関係

※日経平均株価は11月03日が無かったので、11月04日で計算

これは2009年1月から2019年1月までの日経平均株価とドル円価格のチャートです。黄色の線が日経平均株価で青色の線がドル円です。各矢印は日経平均株価と為替が一緒に大きく変動した場所を指しており表にその時の価格をまとめてみました。

各項目の3段目は変動後の価格を表示しています。と、言うのも緑色の矢印の2012年では78.14円の為替が3.27円も円安にになっているのに日経平均株価は364円しか上昇していません。

※通常であればもう少し上昇は大きいから株価は遅行して動くのかもしれないと思いその後の価格も織り交ぜて調べてみました。(私の印象では遅行して動くという認識はない)

緑色の矢印

思った通り(?)約1か月後の年末に日経平均株価は1,252円超の上昇となりました。しかし為替も5円近く更に円安が進行しています。但し写真のチャートを見ると日経平均株価だけその後も上昇を続けているのが分かります。

更にその後の日経平均株価の値動きを調べると最大15,942円まで上昇していました。最初の2012年10月3日と比べれば7,000円以上も上昇していることが分かります。ほとんど倍ですので、これは歴史的な上昇と言っても過言ではないでしょう。

上昇の原因ですが、11月半ば以降、安倍新政権への期待から円安が進行したことと外国人投資家からの買いが多く入ったことで株価が上昇しました。

桃色の矢印

安倍政権の経済政策である「アベノミクス」の影響もあり株価が急騰した年です。1年間の上昇率は56.7%と41年ぶりの上昇率でした。為替と日経平均株価が連動しているのも注目です。

10月25日から12月26日にかけてドル円は7円も円安が進行し、日経平均株価も1,700円以上も上昇しています。その1か月後には円高に2円戻し、日経平均株価も約1,200円下落しています。

黄色の矢印

2014年も飛躍した1年でした。ドル円は10月16日から12月03日にかけて13円以上も円安に進行しています。これを受けて日経平均株価も3,000円近い上昇を見せています。

ここまでお気づきの方もいると思いますが10月から12月にかけてドル円が円安にシフトしやすいです。ちなみに年末以降は円高にシフトする傾向にあり、新年のニュースで「円高が・・」というのは最近では恒例化しつつあります。

△2016年~2019年までの4年間は毎年新年早々から円高に傾きました。

もちろん毎年必ず新年になると円高になるわけではありませんが最近ではその傾向が強いことから2020年も新年は円高になると思って経済に目を向けてみてはいかがでしょうか?

経済ニュースなどを見てもこのことに突っ込んでいる人をあまり見ないので、知らない人は意外と多いかもしれません。

赤色の下落

アメリカのFRB(米国連邦準備制度理事会)が利上げ予想を4回から半分の2回へ減らしたことで円高に大きくシフトしました。またGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が欧米株や海外債券を大量に買い付けたことが理由とされています。

20円近い大暴落を受けて日経平均株価も大きな値崩れを起こしています。2015年~2016年の2年間は為替も株価も波乱の年だったことが伺えます。

緑色の矢印②

日本いや世界中が驚いたのはドナルド・トランプ氏が逆転勝利を果たし大統領選挙を勝ち取ったことが印象深く残っています。私は当時大きく株を買っていたので鮮明に覚えていますが開票がはじまるとヒラリー・クリントン氏の優勢が報道されて株価が上昇。

しかし徐々にドナルド・トランプ氏の票が集まり勝利するとNYダウと日経平均株価は大きく下落したものの、その翌営業日には上昇に反転した。これはドナルド・トランプ氏の不動産王としての経営力を勝利スピーチから期待を持ったことが理由です。

いかがでしょうか?一般の方にとっては、円高円安についての理解それにそれらがもたらす日本経済や私達の暮らしへの影響が分かれば十分だと思います。

これから株取引や為替取引を経験する人またはそれに関係する仕事に就く人、既に就いている人は今後は株と為替の値動きとその連動性について関心を持って見てみるときっと面白くなってくると思います。為替と株の値動きを追うだけでも十分な勉強になりますし、貴方の人生できっと武器になるはずです。

時として大きく円高または円安に傾く為替相場とそれを追う日経平均株価に今後も目が離せません。

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