原油

原油投資に必要不可欠なOPECの影響力とは

OPECとは

OPEC(オペック)は石油輸出国機構のことで1960年に設立された組織です。世界の主要な石油輸出国が加盟しています。設立当初はサウジアラビアとイラン、イラク、クウェート、ベネズエラの5ヵ国でした。2019年1月1日付けでカタールが脱退しましたが、それでも現在は14ヵ国もの国が加盟しています。

強調して言いたい部分は、石油で儲けを出している国しか加盟していないということです。

OPECの目的

原油による輸出利益を守る為でこれら加盟国が協力しあって原油の生産量や価格をコントロールすることを目的としています。世界に原油が必要以上に溢れてしまうと原油の生産量を下げて供給ノズルを締めます。逆に原油が不足することで原油が高騰します。そこで増産し売ることで利益を得ようとしています。

OPECに加盟している国々は原油の価格が下がってしまうと自国の利益を確保できなくなってしまう。つまりはピンチ状態に陥ってしまいます。そこで輸出国同士手と手を取り合って原油の生産量をコントロールすることで抜け駆けを防いでいるのです。

昔、クウェートとアラブ首長国連邦がこの協定を無視して(裏切って)自分達の国だけ必要以上に増産することで利益を独り占めにしようとしました。こうなると他の国は利益を出せなくなってしまいますし、原油価格が下落してしまう悪循環に陥ってしまうのです。

原油生産量40%

OPEC加盟国全体の原油生産量は世界全体の約40%であるとされています。更に確認埋蔵量は70%を超えていることから原油価格に対して強い影響力を持っていることがこれらの数字から予想が出来ます。実際に、OPECが原因で過去にオイルショックを引き起こしています。

オイルショックというのはこれも昔、OPECが原油の供給を絞り過ぎた上に価格を高騰させたことで発生した経済ショックです。オイルショックは1度だけでなく2度ありました。このオイルショックがOPECの存在を世界に知らしめたといっても過言ではないでしょう。

オイルショックについての知識は原油取引にはあまり関係はないですが、気になる方は下記リンクからオイルショックについての知識を習得してください!

オイルショックについて宇宙一分かりやすく解説!

日本でも紙が無くなるとか騒いでいた時期もあったんだぞ!

タイトオイルの出現

2005年に登場したタイトオイルによって原油価格は下落していきます。タイトオイルというのは硬く採掘の難しい岩の中に含まれている原油のことで主にアメリカやカナダで採掘されています。

これまで輸出国に頼るしかなかったアメリカもタイトオイルの出現や増産技術の向上で輸入する原油量を減らすことが出来たんです。アメリカはガソリンを多く必要としていることもあり、タイトオイルの増産技術も優れているからOPECに対して原油価格が「高いぞ」と発言できるまでに発展しました。

このタイトオイルによってリーマンショック後も原油価格が上昇することなく、下落していったのです。トランプ大統領はたまに原油に関して価格の低下を促す発言をTwitterから発信しています。また原油価格はコンタンゴ率が高く、こういった部分からも分かるとおり原油価格は下落が基本スタイルなんです。

タイトオイルについて徹底解説!

コンタンゴ率ってなに?CFD取引には重要すぎるコンタンゴについて学ぼう!

この2つは原油取引をする上ではとっても重要なことだから見ることをオススメするよ!

現在のOPECの影響力

タイトオイルが出現したとはいえ世界の原油生産量40%に加え埋蔵量70%という巨大な原油組織の力は未だに健在です。OPECが原油を減産すると発言すれば原油価格は上昇する傾向にありますし、増産すると発言すれば下落する傾向にあります。特にアメリカにとってみれば下落は好材料なので上昇時に比べると下落するときの方が強い印象を受けます。

タイトオイルとOPECによる原油生産の交錯が原油価格の形成に繋がっている印象を強く感じます。アメリカは原油価格を下げたい。でもOPECの加盟国達は原油価格を上げたい。この思い違いがリーマンショック以降、原油価格が揺らいでいる背景だと私は考えています。

合わせて読みたい