先物オプション,詳しく学ぶ

実践で使える先物オプション戦略をご紹介!使用例や参考画像など多数掲載!【必見】

先物オプション戦略を本日はご紹介したいと思います。筆者は金融トレーダーを退職後は個人投資家として先物オプション取引をメインに取引しています。酸いも甘いも経験してきた中で今回は危険な投資方法と推奨したい投資方法の2つをご紹介しようと思い記事にまとめました。

本記事で学べる内容

➢ オプション戦略① 危険な戦略

➢ ギリシャ指標(デルタ、ガンマ、ベガ)

➢ オプション戦略② 実践で使える戦略

前提として、基本の分かる方へ

本記事では先物オプション取引を既に実践している方や先物オプション取引の勉強を始めてある程度理解をした方に向けて執筆をしています。「先物オプション取引って何ぞや?」という方は理解できない内容です。

先物オプション取引について抜けている部分があれば当サイトで解説している下記の記事リンクから飛んで読んでみてください。

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戦略① 危険な運用法

戦略と呼ぶには不相応な方法ですが、決してオススメの出来ない戦略をご紹介します。もしいまあなたがこの運用方法を行っているのなら今すぐ変えるべきです。

但し、状況に応じた使い分けもご紹介するのでそちらの方法であれば問題ないでしょう。

プット・シングル・ショート

プットオプションを新規売り建てすることで完結するこの戦略は、原資産価格が上昇または停滞することを想定した運用戦略です。

弱点は2つあります。原資産価格の急落。仮に1週間で5%の上昇を見せても一瞬で2%程、急落するだけで、たちまち評価損失となる可能性があります。更にボラティリティ(IV)が急激に上昇する様な場合も危険です。原資産が停滞しているからといって大量にポジションを保有するのは危険行為と言えるでしょう。

実施タイミング

プットオプションのシングルショートを行うべきタイミングとしてはこれも2通りのパターンが存在します。1つ目は原資産価格の急落による底値でポジションを組むこと。2つ目は、大型連休前でかつSQ日を目前と控えた場合です。

1つ目の方法

原資産価格が下落すればするほどプットの価格は上昇します。原資産価格の下落と共にプットオプションのOTMの価格もATMから離れていきますから、極限まで離れたOTMでのプットオプションのシングルショートは有効な手段であると言えるでしょう。

但し、どのタイミングが底値かは相場次第となり断定することは不可能と言えます。最悪のケースを想定し、更にその最悪を超えるような状況下でも耐えることの出来る値でショートすることが大事と言えます。

例えば日経平均先物価格が24,000円から16,000円弱まで落ち込んだコロナショックでは18,000円を割り込んだ時点でも8,000円のプットオプションに値が付いていました。この8,000円のプットオプションを数枚ショートする分には良い判断だと思われます。

但し、プットオプションの証拠金は変動しやすく更に悪転時には高額になります。ですから証拠金の計算方法はしっかりと頭に入れつつ自分で対策を講じる必要があります。※証拠金の計算方法については冒頭に紹介したリンクにあります。

2つ目の方法

大型連休としましたが正確にはゴールデンウィーク前に仕込むのが正解です。年に1度のチャンスとなります。当サイトでは4月30日のゴールデンウィーク前に情報を配信しておりますので、併せてご確認ください。

ゴールデンウィークが明けると直ぐにSQ日となりオプションは償還されます。筆者は日経平均先物価格が19,500円付近のゴールデンウィーク前に15,000円のプットオプションを4枚ショートしました。何と4,500円も離れているのに1枚あたり5,000円の価格が与えられていました。

ゴールデンウィーク明けに1営業日ありますが、1日に4,500円も下落するようなことはかつてなく、また過去最大の1日の暴落を倍にしても4,500円には達しないことからシングルショートを行いました。

とはいえ3,000円程度の下落は想定しており、実際に3,000円~4,000円の下落が起こると1枚を保有するのに200万円近く証拠金を用意しなければならない可能性があると判断し、4枚に留めたという経緯です。

ゴールデンウィーク初日はCFD価格が下落していたのでヒヤッとしましたが、その後は停滞もしくは上昇だったので安定的に2万円を獲得しました。

これほど慎重に行うなら毎月ポジションを取りに行っても構いませんが、それならば月末付近でポジションをとることになります。月初から月末までの時間が勿体無いのでプットオプションのシングルショートではなく、後述する戦略を講じた方が遥かにパフォーマンスは優れています。

最も、原資産価格がこの先どんどん上昇することを見込んでおり絶対的な自信があるならば話は別ですが、であれば利益率の高い先物を買った方が何倍も利益が大きく、何十倍もリスクが小さいです。

ショート・ストラングル

同じ限月同士のプットオプションとコールオプションを新規売り建てすることで完成する戦略です。ショートストラドルもありますが、権利行使価格を同じにする場合、リスクが向上するのでオススメは、より致しません。

ショートストラングルは外務員試験の勉強の際に学習し、やってみたことが何度もありますが合理的に見えて実は非合理な結果になりやすく、安易な気持ちで組んでしまうと痛い目に遭いやすい方法であることが分かって以来は全く組まなくなりました。

代用法

ショートストラングルを組むなら先物とオプションを組み合わせた方が結果的に利益になりやすいと思います。それに気が楽です。

オススメしたいのが「プットオプションのシングルショート+先物miniのショート」のセットまたは「コールオプションのシングルショート+先物miniのロング」のセットです。

精神的に楽になる

この方法だとオプションの売りで得られる暫定利益が最初に発生する為、先物で仮に評価損失を計上してもオプションでは利益になる為に、先物を外しても利益になる可能性が残る点がメリットと言えます。

デメリット

この代用法は先物取引との相性が悪いです。というのも短期決済にしてしまうとオプションの効力が上手くはまらずに損失してしまう可能性が高いのです。先物オプションは前提として中長期保有を目的としたヘッジ対策である為、1日で決済するような売買との相性は悪く、完全な効果が得られ難いという特徴があります。

使用のタイミング

やはり先物価格が右肩上がりまたは右肩下がりに進むと確固たる自信がある場合に行うべきでしょう。確固たる自信の中でもリスクヘッジ対策は必須ですから、この際でのオプションショートは非常に有効かつ利口です。

ただ人間ですから、自信がとても強い時にリスクヘッジをしっかりと引いて利益を故意に落とせるかどうかは難しい部分があります。

この部分を理解しよう

ショートストラングルはコールとプットの同時使用ですから証拠金が引っ張り合う形となり変動し難いのが特徴的です。中でもコールはデルタ正の値を持ち、プットはデルタ負の値を持っていることからデルタ調整される点も併せて確認すると良いでしょう。

デルタはオプション価値の変動率です。詳しくはこちら▼

ショートストラングルの損益図
プットショートの損益図

そして筆者が特に注目して頂きたいのはベガの値が変動していること。ベガの値がゼロプラスに近付けば近づく程、望ましく、ゼロよりもマイナスに離れれば離れるほど不相応です。

オプション取引は、原資産の急変動でIVが増減することでその価値も大きく左右されます。ベガの値がマイナスの場合は原資産価格の変動を大きくしてしまいます。

つまりベガの値がマイナスであればあるほどボラティリティ(急変動)に弱く、損失しやすくなってしまいます。各証券会社が用意しているオプションシミュレーター等でベガを計算することが出来ます。取引前には入念にチェックすることをお勧めします。

オプション戦略② 実践で使える戦略

それでは実践で使える先物オプション戦略を1つご紹介します。この方法だけを延々と継続するだけで十分なパフォーマンスを狙うことが出来ると思っています。本記事最下部にあるBuzzBull Reportで掲載している運用レポートも全てこれを使用した戦略ですので併せてご確認ください。

バーティカル・スプレッド法

この投資方法は同限月のプットオプションまたはコールオプションを新規買い+新規売りで保有することで形成される合成ポジションです。

▼構成条件

同限月のプットまたはコールオプションの新規売り高い価格
同限月のプットまたはコールオプションの新規買い低い価格

デルタ・ガンマ・ベガを非常に少ない数字にすることが出来ました。これはいわゆる保険売買で1回の取引に得られる利益を1万円とすると1回の取引に失う損失額は最大で49万円(最大損失額からプレミアムを引いた価格)です。

1度の損失が利益の49倍と考えると恐ろしいものですが、これはあくまでも最大損失額。これ以上の損失はありません。また1回の取引での勝率を99%まで高めることも可能です。

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4年に1度の損失で損益収支はイーブンとなってしまう戦略ではありますが、勝率をより高めた戦略であれば無心で行える分、取引に割く時間を大幅に減少させることが出来ます。

例えばリーマンショックに耐えうる構成図をとってもコロナショックには耐えることが出来ませんでした。ですから2020年1月迄はリーマンショックをも防ぐ投資戦略は100%の勝率であると考えられてきました(リーマンショック級の下落は100年に1度と言われるため)が、不確実性を加味しなければならず、どこまでいっても勝率は99.99%が天井でありそこからは平行してしまうのです。

ですからコロナショックにも耐えうる戦略をとって最大下落に備えるかどうかです。心情としては以下の3つがあるでしょう。

もう来ないと思うか

リーマンショックが発生したことでG20を設け年に数回、先進国の各国の首脳が集まり会談することで金融ショックを避けてきました。ところが思わぬ形、バイオショックによりこの記録を更新してしまいました。

ただリーマンショックとコロナショック。この2つが発生すればこの先の数十年は少なくとも世界をひっくり返すような大暴落は起こらないだろうと思い、仮に、これら2つに酷似した暴落が起きた場合は素直に損失を受け入れるというスタンスであれば非常に大きな利益を毎月享受できるでしょう。

10年に1度の頻度で発生

前述ではリーマンショックは100年に1度と記しましたが、実際には10年に1度の頻度で世界経済を大きくひっくり返す大暴落が起きています。10年前後の周期を想定して、2025年~2028年頃までは積極的に攻めて2028年以降は特にコロナショックをも防ぐポジションで迎えるという変形した戦略です。

この場合、ある程度自分の中でメドを立てているものの急に利益率が落ちることが想定される為、それを受け入れる覚悟があるかどうか。その環境の変化を迎えることができるかどうかでしょう。

毎日危険に備えるか

世界的な投資家「ウォーレンバフェット」は昨日、インタビューにこう答えました。「明日のマーケット、明後日のマーケット、来週のマーケット、来月のマーケット、来年のマーケットは誰にも分からない。」と。

当たり前のことですが、世界一位を獲得した投資家が発言すると重みが違いますね。これを参考に毎日コロナショック以上の危機に備えたバーティカルスプレッド法を構築するかです。

この場合、1回の利益は1万円ではなく、3,000円前後まで落ち込んでしまいますが、コロナショックが起こっても耐えることの出来るポジションを構成できそうです。

ただコロナショック以上となると未知数ですので完全には回避できないことを忘れないでください。

BuzzBull Report【無料】

BuzzBullでは毎月1日に運用レポートを発行しています。本記事にも登場しましたが、バーティカルスプレッド法を用いた戦略で構成しています。1日に発行しますが中身の執筆は相場状況を見て柔軟に対応したい為、未定です。

毎日見て頂く必要はありますが、相場歴15年以上の筆者がタイミングを見計らって更新する為、まだ投資経験が全く無い方でしたら役立つ内容だと思っています。

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