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2020年新型コロナウイルスの影響で世界の株価大暴落!日本の底値はいくら?

2020年1月に中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの影響で世界の株価は大きく下落しています。2020年3月17日現在でも安値を更新し続けニューヨーク・ダウは3度のCB(サーキットブレイカー)で30,000ドル近かったNYダウも今は20,188ドルと米国株価史上最大の暴落となっています。

筆者はロングショートでポジション調整しつつ大きな損益は恐怖心から直ぐに回避し、少額ですがプラスで推移しています。当初から20,000円は割り込むと予想していました。

直近の今を振り返る。

ご存知の方も多いと思いますが、日経平均株価は米国指数に強く影響を受けます。日経平均株価も24,000円以上あった株価が2020年3月16日の夜間取引で日経先物が一時15,860円にまで落ち込みました。

これを受けて日銀の黒田総裁と安倍首相が緊急会談を行い更にはG7が緊急でTV回線を通じ実施される等の異例の事態となりました。この結果、日銀は新型コロナウィルスの感染拡大による景気の悪化を抑えるべく3年半ぶりの追加緩和を踏み切ることに決めました。ETFの買入額を現行の6兆円から2倍の12兆円にまで増額し、株式市場に資金投入することを決定付けたのです。

この前日にはアメリカのパウエルFRB議長が事実上のゼロ金利政策に踏み切ることを緊急発表しました。FRBが緊急の利下げを行うことで金利が下がるドルを売って円を買い戻す動きが急速し、円高が加速しました。

打つ手なし?

アメリカのFRBは最大の武器を使用しました。実際にこれ以上の金融緩和策は無く、事実上最強の対策となりました。しかしそれは逆に捉えると「それ程までに深刻な事態」とも捉えることが出来ます。このことからアメリカの指数は大暴落したと思われます。

また日本の対策も的を得たものでは無いでしょう。政府は新型コロナウイルスの影響で景気が後退しているのを防ぐ目的としてETFの買入金額を2倍にしたとしていますが、そもそも問題は新型コロナウイルスの影響ですから、これを解決しないことには結局は含み損を抱えている投資家の傷を和らげることしかできず、根本的な解決には至らないのでは無いでしょうか?

要因はコロナだけじゃない

株価の大暴落は新型コロナウイルスの影響だけでは無いと思っています。きっかけはコロナウィルスですが、ここまで株価を下落させて大した反発もなく停滞させている最大の理由は、原油価格の暴落です。

更にGS(ゴールドマンサックス)の通貨戦略担当がドル円は1ドル95円になるという見通しを発表したことで具体的な数字で判断がしやすく投資家の警戒感を強めたこと等が考えられます。また筆者は完全なデマ情報だと思っていますが、ネット上ではドイツ銀行の経営破綻(デフォルト)も噂されており投資家の不安心理を煽っている気もしています。

冒頭で触れたFRBと日銀が打ち出した強めの金融緩和策の副作用としては大規模なサブプライムローンのリスクが関係しており、万が一、コロナウイルスの終息に伴い世界の株価が上昇しなかった場合更に株価は下落し、バブル崩壊の再来となる可能性は極めて高いと言えます。

第一段階では今が底

筆者は日経平均株価17,000円前後が底値であると考えています。当初の予想では18,000円前後で一時的な急落で17,000円まで下落するも直ぐに反発するようなシナリオを描いていました。(現在、17,000円を割り込み更に夜間で16,000円も割り込んだのは予想外でした)

但し、昨夜の夜間取引では16,000円を割り込んでからの急反発は、凄まじい勢いでした。17,000円台への回復には至りませんでしたが確かな自信があります。但し、18,000円台まで回復するような材料は見当たらず、若干の予想を下方修正して、日経平均株価の底値は16,500円前後であると睨んでいます。

第二段階は15,000円が底値

次に目安となるのは15,000円台です。昨日の下落速度を見るとここの可能性も出てきました。今じゃ欧州諸国のコロナウィルス被害は甚大な被害となっておりドイツのメルケル首相は国民の70%が新型コロナウイルスに感染する可能性を示しました。

また死者数は3月16日の時点で中国が80,844人ですがイタリアが24,747人と急速に拡大しています。イタリアは海外への移動を全国で制限し、アメリカもこれを真似しています。

世界流通がほぼ完全に停止している現在では日経平均株価16,500円でも高値圏だとさえ感じてしまいます。恐らく、日銀と公的年金のETF買いによる下支えが無ければ今頃は日経平均株価15,000円もその可能性は大いにあったでしょう。

最悪の場合、12,000円も視野に

最悪のシナリオが完成してしまうと日経平均株価は12,000円にまで落ち込む可能性があると見ています。その最悪のシナリオも条件としては厳しいものではなく、可能性を疑ってしまいます。

  • 消費税の一時撤廃あるいは減税策の実施
  • 東京オリンピックの中止
  • 新型コロナウイルスの終息
  • バイデン氏の勝利
  • 原油価格の上昇
  • VIXの低下

以上の6点が現在筆者が注視している株価への材料です。これら全てが悪い方向に進行すれば日経平均株価は12,000円割れも現実味を帯びてくるでしょう。

しかし東京オリンピックは中止の線が濃厚になってきました。日本政府は実施する気でいますが、オリンピックのバッハ会長はWHOの意向に従うとし、世界中から1年延期の声が上がっているからです。

また消費税についても現金給付案は出ましたが、消費税は愚か税金については一切ノータッチであることから改善されないのではないでしょうか?

今は買い場では無い

多くの方々から質問を受けていますが、まだ買い場では無いと筆者は判断しています。第1段階の底値ではありますが、第2段階への進行を含ませており、今すぐに手を出すのは早計ではないでしょうか?

可能な人は流れに沿って先物を売買するのも良いですが持ち越しはリスクが高いと言えます。

新型コロナウイルスの特効薬が開発されるか、死者数と感染者数が著しく低下しないことには暫くはまだこの株価水準は続くと思っています。ボラティリティが激しいので短期売買には向いていますが、短期売買は熟練した技が無いと大きく損失する可能性がある為、ハイボラティリティ相場の現在それに挑戦するのは利口な判断では無いでしょう。

現在ポジションをまだ持っている人は

損切りが遅れまだポジションを持っている人は調整しつつボラティリティ指数が上昇している為にこっちで運用すれば損失分を回収できる可能性は残っていそうです。

待つも相場という格言が投資の世界にはありますが、現在最も相応しい状況にあると言えそうです。

※筆者の私見で記事を構成・執筆しております。投資によって発生する損益は全て自己に帰属されます。投資は自己責任で行ってください。

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