先物オプション,詳しく学ぶ

相場の底打ち時に使用するデリバティブ戦略④

先物(日経平均株価)が今後上昇していくだろうと判断する際に使用したい先物オプション戦略をご紹介します。

プットショート×先物ショート

適量のプットと先物を売ることで合成ポジションを形成します。この場合作られる合成ポジションはカバードプット戦略になります。作り方は2通りあるので相場の見立てやライフスタイルによって使い分けるといいと思います。

リスク度

プットの単独売りあるいは先物の単独売りと比べるとリスクは小さくなります。リスクが大きい順に並べると≪プットショート>先物ショート>カバードプット>コールロング≫という順番になるかと思います。パターンAは比較的簡単に合成できますが、パターンBは難しいので素人が狙って組むことは恐らく不可能に近いでしょう。

収益性

収益性も下記の順番通りです。基本的にリスクとリターンは同じになるのが投資です。ただコールロングは可能性が未知数なのでもしかしたら1番収益性が高くなる可能性もあります。

(コールロング)>プットショート>先物ショート>カバードプット>コールロング

パターンA

デルタ(デルタ計算に関してはこちらをクリック)を合わせて適量の先物をショートしてからなるべく0に近付ける形で同限月のプットオプションを売ります。そこからはSQに合わせて日々デルタ計算を忘れずに先物を売り増ししたり買い決済したりと保有量を微調整していきます。ピッタシ0にすることは極めて難しいのでどちらかに偏ると思いますが、筆者はマイナスに傾くのであれば良しとします。理由は後述します。

パターンB

パターンA同様にデルタを合わせてから適量の先物をショートします。このショートするタイミングは相場が下落したタイミングで、順張りで行います。次に相場が一定数下落したらプットをショートします。ショートする要領はパターンAと同じです。

何が違うのかと言うと、パターンBは既に先物で評価益が出ている状態ということです。これがどういう時に有効かというと、相場が騙し上げするような時に高値圏で先物を打診売りしておいて思惑通り下がってきたらプットをショートするというものです。

いきなりプットを売るのではなく、「将来、下がってきたら」という条件があるのでなかなか初心者には難しいですが成功すると「日経平均株価が上がっても下がっても利益」という最強な状況が作り出せます。

損失するのは日経平均株価が暴騰した時だけです。仮に日経平均株価が大暴落(リーマンショックやコロナショックの様な)してもこの戦術なら利益が残ります。

なぜ大暴落だと利益が残るのか?という点ですが、デルタをマイナスで調整しているからです。デルタがマイナスにあると先物ショートの方が力が強いので下落すればするほど利益も大きくなる構図が完成します。

暴落は一瞬で起こりますが、暴騰は時間を掛けて上がっていくので、暴騰は逆指値で間に合いますが暴落は熟練のトレーダーでも損失してしまいます。従って万が一のことを考えると暴落時に利益が残るようにデルタを設定するのがベストな方法と言えるのです。

デルタ計算式

オプション価格の変化(デルタ分)=日経平均の変化×デルタになります。
仮にデルタの値が、「0.50」の場合、日経平均が100円動いた場合には、オプションの価格が50円(=100円×0.50)変動することを示します。コールオプションは正(+)のデルタ値となり、プットオプションは負(ー)のデルタ値で表します。

デルタの計算に必要な要素

機関投資家の手口分析の仕方はコチラから⇩

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