先物オプション,詳しく学ぶ

相場の底打ち時に使用するデリバティブ戦略①

先物(日経平均株価)が今後上昇していくだろうと判断する際に使用したい先物オプション戦略をご紹介します。

プット単独売り

プットオプションを単独でショートすることで収益を狙います。相場が底打ちし、反転する場合はIVが低下してオプション価格も減価するので利益はすぐに表れます。

リスク度

リスクは極めて高いです。本当に底打ちして、反転するようであればいいでしょう。ただ底打ちを見極めるのは至難の業で、金融機関で働くディーラーや専業投資家でさえ完璧に底打ちを言い当てるのは年に1度あるか無いかと言われているからです。

但し、相場の底打ち時に使用する戦略②と比べると反転した際の収益性の高さや暴落(IV率にもよる)した時の保険という意味ではプットオプションの単独売りの方がリスクは小さくなる傾向にあります。

この場合、デルタ計算と自分自身の資本量に対する保有枚数が肝になってきます。当然、ここを間違えると一気に崩れてしまい破産級の損失が訪れる確率がグッと上がるので安易な考えでこの戦略を取るとほぼ間違いなくいつか大損します。

収益性

相場の底打ち時に使用する戦略②と比べると、収益性が高くなる場合と低くなる場合があります。それぞれ簡単に解説します。

収益性が高くなる場合

  • 相場が底打ちする寸前にプット単独売りを行った場合で、
  • 尚且つ、プットオプションがATMに近い場合

ATMに近いと狙いが外れて底打ちしなかった場合に大損する可能性があります。ですのでプットオプションを単独売りする場合は基本的にはOTMで組んだ方が無難(リスクは小さいが利益も小さい)と言えます。

またOTM基準はその時々のIV率によって前後するので一概には言えないのでここでも安易なポジティブ構築は控えましょう。IV率も無視して確実にOTMの範囲を狙いたいのであればATMの価格に30%減の価格がOTMとすればいいですが、これでも1限月に対してです。

※日経平均株価が30,000円の場合、21,000円はOTM(厳密に言えば29,750円からOTM)

収益性が低くなる場合

  • 相場が底打ちしてからプット単独売りを行った場合で、
  • 尚且つ、プットオプションがOTM状態の場合

OTM状態にあると思っていてもIV率的にはOTM状態には非ず、それで損失を被る可能性はあるのでその点だけ要注意。

相場が底打ちすると安心感からプットオプションを単独売りしやすい心境になりますが、実は同じ指数の価格でも底打ちする前と後では価格差が全然違います。底打ちした後でのプットオプション単独売りは収益性が低くなる一方で安心感というリスク回避は取れているのかなと思いますが、初心者でありがちなものとも思います。

前提として

リスクを落せば落とす程、リターンも落ちます。

相場の底打ち時には是非活用しましょう

1度時間がある時にオプション一覧と指数チャートを横並びに見て価格の推移を見てみて下さい。底打ちした瞬間、急激にプットオプションは減価し、利益圏に突入します。逆に言えば、この瞬間しかリターン性は無いのです。

筆者はデリバティブトレードを始めた1年目の時に、日経平均株価が上昇中にOTM状態のプットオプションを単独売りしたことがありますが、日経平均株価がその後1日で500円上昇しても得られた評価益はプット1枚につき数千円でした。逆に反落した瞬間に評価損となってしまったのです。反落したと言ってもプットオプションを単独売りした価格帯よりも300円以上高いのにも関わらず損失してしまったのです。

これはIV率とデルタ、プットオプションのことをよく分かっていなかったから起こってしまったミスですが、勉強代だと思って1度経験されてみてもいいかなと個人的には思います。ただ大損する可能性があるので1枚だけにしましょう。

機関投資家の手口分析の仕方はコチラから⇩

合わせて読みたい